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東京国際フォーラムで開催されていた十二単ギャラリーをみてきました。

 

十二単ギャラリーとは

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これは日本文化の魅力と楽しさを学び遊べるイベント「J-CULTURE FEST にっぽん・和心・初詣」のプログラムの一つで、平安時代の文化と源氏物語の世界がミニュチュアで具現されています。
また、一般公募で集まった50人の日本人・外国人のモデルさんが十二単を着てステージで披露するショーも開催。
きもの体験コーナーでは、無料で十二単が着装体験も行われていましたよ。

 

再現された平安と源氏物語の世界

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ショーはみれなかったのですが、十二単ギャラリーは見ることができました。東京国際フォーラムのロビーに平安時代の雅な世界が源氏物語から模型で具現されていました。
具現されていたのは、紫式部がかいた源氏物語から源氏の邸宅・六条院での様子。

 

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龍頭鷁首船の進水式としておこなわれた舟楽で、寝殿の前池に舟を浮かべ雅楽や童舞をたのしんでいる場面。
この模型の舟が鷁首船で、高麗楽の演奏が行われています。

 

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こちらは龍頭舟。船上では唐楽が演奏されているそうです。

 

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平安時代の貴族の寝殿の庭園は、この世に浄土を幻視させるものだったそうで、重要なものだったそうです。

 

平安貴族の遊びと美

 

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庭園側から模型をぐるりと裏の方へまわると平安時代の貴族がどのような生活をしていたのかが具現されていました。
上の写真は、「偏つき」という遊び。女性や幼い子が漢字の知識をきそいあう遊びだそうです。さまざまな遊び方があり、漢字の「偏」と「旁」にわけられた札をつかって、札を組み合わせたりしてあそんだそうですよ。

 

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これは双六をしている様子。平安時代の双六は現代とはちがうものだったそうです。
それぞれ12枠が示された双六盤をつかい、交互に賽を振り、先に敵陣へすべての石を送り込んだほうが勝ちというルールだったそうです。

 

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平安時代の美人の条件の一つが美しい黒髪で、身だしなみをととのえている様子が具現されています。

 

十二単の美しさ

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源氏につぐ物語の主要人物「紫の上」の十二単装束。葡萄染色と今様色で紫の上の高貴な位がわかる装束です。

 

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これは「花散里」の十二単。浅縹色と濱文様の涼し気な装束です。

 

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手前が「明石の御方」の十二単。左奥にみえるのが「空蝉」の十二単。
明石の御方は白と紫で高貴は配色、空蝉は青鈍色の装束。

 

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これは「松かさね」という十二単。四季通用で祝い事できられるものだそうです。

 

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こちらは「紅紅葉かさね」。旧暦の10・11月に着用する十二単。
四季の色に合わせた装束で季節を楽しむという文化が素敵です。

 

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これは伏籠と火取香炉をつかって、衣服に香りを焚き染めしている様子です。見た目の美しさから香りまで、平安時代貴族の美の文化が伺えるシーンですね。

 

十二単ギャラリー

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源氏物語からみる平安貴族の文化が興味深く面白かったです。細部までつくこまれ見応えもあったし、日本語と英語訳を交えた解説文もわかりやすかった。
ただ単に当時の様子を具現するだけじゃなく、源氏物語から場面を抜粋したというとこころもすごく良かったです。
漫画や映画、ドラマに、学生のころにならった源氏物語の知識をひっぱりだしながら楽しむことができました。

おもしろかったな。

 

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関連リンク

http://j-cf.jp/gallery/


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