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はじめに

MP3プレーヤーの中には電源を落とすと再生位置を忘れてしまう、つまり「レジューム機能」がない機種も少なくありません。

私の場合、ランニング中に古い小型のMP3プレーヤーを愛用しているのですが、ここで大きな問題が発生します。2時間のラジオ番組を聴いている途中で走り終え、次に電源を入れると、再生位置がゼロ(番組の最初)に戻ってしまうのです。そのたびに手動で何分も早送りをするのは、非常に不便でストレスが溜まる作業でした。

スマホで聞けばいいのでは?

私はiPhoneを愛用しているのですが、手持ちのiPhoneは写真やアプリで容量がいっぱい。また、お気に入りのラジオ番組はタイムフリー期間を過ぎても繰り返し聴きたいので、ソニーのポータブルラジオレコーダー「ICZ-R110」を使って予約録音し、外部ストレージとして管理しています。

そこで今回は、 M4 Mac(Appleシリコン) 環境で、この「レジューム機能なし問題」を根本から解決する方法を解説します。

コマンドラインツールの mp3splt を使い、「音源をあらかじめ5分ごとに一括分割し、自動で連番を振る」ことで、どのファイルまで聴いたかを「しおり」のように管理できるようにします。

ステップ1:Homebrewのインストール(M4 Mac対応)

まずは、Macに便利なツールを導入するための「Homebrew」をインストールします。M4チップ等のAppleシリコン環境では、インストール後の「パス通し」が必須です。

1. インストールコマンドの実行

ターミナルを開き、以下のコマンドを貼り付けます。

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

※パスワードを求められたら、Macのログインパスワードを入力してください(画面には表示されません)。

2. パスを通す(ここが重要!)

インストール完了後、画面に出る指示に従って以下の2行を実行し、brew コマンドを有効にします。

echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> ~/.zprofile
eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"

ステップ2:mp3spltのインストール

次に、MP3を音質劣化なし(無劣化)で分割できる mp3splt をインストールします。

brew install mp3splt

インストールが終わったら下記を打ってバージョン情報が出るか確認してみましょう。

mp3splt -v

ステップ2.5:処理したいフォルダへ移動する

コマンドを実行する前に、ラジオのファイルが保存されている場所に移動する必要があります。 最も簡単な方法は、cd(チェンジ・ディレクトリ)と入力した後に、フォルダをターミナルにドラッグ&ドロップすることです。

1. ターミナルで以下のように入力します(最後に必ず「半角スペース」を1つ入れます)。

cd

2. Finderでラジオが入っているフォルダをつかみ、ターミナルの画面へ放り投げます。
すると、以下のようにあなたのMacに合わせた「フォルダの住所(パス)」が自動入力されます。
※下記はDesktopにradio_folderという名前の音声データを入れたフォルダをおいた場合の例です。

cd /Users/ (あなたのユーザー名) /Desktop/radio_folder

3. Enterキーを押します。 これで準備完了です!

ステップ3:【一括処理】ファイルを分割して連番を振る

準備ができたら、ラジオファイルが入っているフォルダに移動し、以下の魔法の1行を実行します。

実行するコマンド:

for f in *.mp3; do mp3splt -f -t 5.0 "$f" -o "${f%.mp3}_part_@n" && rm "$f"; done && i=1; for f in *_part_*.mp3; do mv "$f" "$(printf "%03d" $i)_$f"; i=$((i+1)); done

このコマンドで何が起きるの?

この1行で、以下の3つの処理を自動で行っています。

  • 5分ごとに分割: mp3splt -t 5.0 でファイルを5分ずつに切り分けます。
  • 元のファイルを削除: rm “$f” で、分割が終わった後の大きな元ファイルを整理します。
  • 3桁の連番を付与: 001_, 002_ といった番号をファイル名の先頭に付けます。これにより、プレーヤー上で確実に順番通りに並びます。

おわりに

これで、レジューム機能がない安価なMP3プレーヤーでも、「どこまで聞いたか」がファイル番号で一目瞭然になります。

5分ごとのトラックになっているので、次に聴くときは前回止めたあたりの番号から再生するだけ。通勤・通学のラジオ生活がグッと快適になりますよ!

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