街全体が美術館になる「MOTサテライト 2017秋 むすぶ風景」へ行ってきた
「MOTサテライト 2017秋 むすぶ風景」へ行ってきました。
今年の2月に開催された「MOTサテライト 2017春 往来往来」に続き開催。
「MOTサテライト」とは、休館中の東京都現代美術館が街へ飛び出し、深川・清澄白河を拠点に、住民・場所・歴史・文化を過去未来現在の視点で掘り起こしていく試みです。
約1か月間、街全体が美術館になるアートイベント。
作品が展示されている7つの「MOTスペース」、カフェや店舗や文化施設を使った小規模展示の「MOTスポット」、ライブパフォーマンスやワークショッップに参加できる「関連プログラム」、地域のクリエイティブ拠点の「地域パートナー」。
さらに、今回新たに東京藝術大学上野キャンパスでも開催されます。
下町文化とクリエイティブが交差する街の魅力が詰まったプロジェクトです。
MOTスペースA. 深川資料館通り商店街協同組合事務所
[ 下道基行 ]
清澄白河エリアを舞台に、街中の何気ないランドマークを地図にしていくワークショップ「見えない風景」のワークショップ。映像と使われた地図が展示されていました。
通りすがりの動物、数時間後にはそこにはいなくなってしまう自転車など、その瞬間にしかないかもしれないものもランドマークとして地図に記していいくのがすごくおもしろかった。まるで生きている地図。
面白かったです。
MOTスペースB. グランチェスター・ハウス
[ 東京大学 廣瀬・谷川・鳴海研究室 ]
[ 東京藝術大学芸術情報センター 清澄白河プロジェクト ]
1階は江東区の昭和の風景とVRをつかった、過去と未来がクロスする展示。
2階は東京芸術大学の教員と学生の作品が展示されていました。
ツボの中で反響して行くのを表現した作品が面白かったです。
MOTスペースC. 旧喫茶店
[ のらもじ発見プロジェクト ]
街の中の看板でひっそりと生きる個性豊かな「文字」を見つけ、分析し、フォン化していくプロジェクトです。
個性豊かな文字も魅力ですが、文字たちが生きている看板の持ち主やお店とのエピソードが、味がありおもしろかったです。
また、プロジェクションで中に浮く白Tにのら文字が浮かび上がる演出も良かった。
MOTスペースD. 三好の旧製本所
[ 鎌田友介 ]
深川にあった長屋などの日本家屋の記憶をたどっていくインスタレーション作品。
長屋に住んでいた人、建てた人、などの記憶を通じて、神社仏閣などの貴重な建物とくらべ保護されずらい儚いものへの想いを感じました。
MOTスペースE. 三好の旧建具屋
[Atsuko Nakamura ]
運河が流れ木場だった清澄白河エリアの歴史からインスパイアされた作品。
時代から連想される色と街や川の音が混ざり合い生まれる模様から、木場の歴史が現代によみがえってきます。
MOTスペースF. 平野の旧印刷所
[ 守章 ]
元印刷所だった場所をつかった音のインスタレーション作品。
ガランとした何もない空間だが、水が落ちる音、誰かがら歩く音、人の気配が部屋いたるところから襲ってくる不思議な体験ができました。
おもしろかった。
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開催概要
会期: 2017年10月7日(土)-11月12日(日)
会場:清澄白河エリアの各所・東京藝術大学上野キャンパス
MOTスペースA~G:11:00〜18:00(木・金・土・日、祝)