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映画『見えない娘 – THE INVISIBLES -』予告動画

映画「見えない娘 – THE INVISIBLES -」の試写をみてきました。

観終わったあともしばらく心がじんわりと温かくなり、自然とニコニコしてしまう。そんな優しい魅力に満ちた作品でした。

「もしも生まれた娘が、透明人間だったら……!?」

作品を引き込まれるように観進めていくうちに、「もし自分だったらどうだろう?」と、いつの間にか他人事ではなく自分のことのように感情移入していました。

日常を彩る「見えない存在」の工夫と美しさを描写しました。姿が見えない三女・ひかりちゃんの存在を表現する工夫が丁寧で愛らしく印象的でした。 部屋に飾られた玉のれんの揺らめき、座るとピカッと光る座布団、今の気持ちを示す顔文字のルーレット、そして優しく差し込む光の陰影……。全体を通して『光』の捉え方は美しく感じられました。ひかりちゃんの存在そのものが温かい光としてスクリーンに映し出されています。

豪華なキャスト陣と、クスッと笑える名シーンです。主演の毎熊克哉さん演じるお父さんは、とにかく魅力的です。心配性で考えすぎてしまう性格ゆえに終始大忙しです。どの場面でも表情が優しく、家族を想う一生懸命さに深く共感しました。

また、脇を固めるキャスト陣も驚くほど豪華! 特に友近さんが登場する喫茶店のシーンは最高でした。娘の存在を絶対に隠したいパパと、そんな大人の事情はおかまいなしに無邪気に振る舞うひかりちゃん、そしてなぜかこだわりの紅茶を熱量たっぷりに語り続ける店員役の友近さん。この噛み合っているようで噛み合っていない攻防劇には思わず大笑いしてしまいました。タクシー運転手役の寺島進さんの味わい深い存在感も必見です。

三姉妹の末っ子だけが生まれつき透明人間という不思議な家族ですが、姉妹にとってもひかりちゃんにとっても、それが「当たり前の日常」。ひかりちゃん自身もとても明るく天真爛漫で、仲の良さと幸せ感が画面越しにも伝わってきます。そんな彼女たちが繰り広げる賑やかなロードムービーは、ドタバタとコミカルでクスクス笑えるのに、ふとした瞬間にほろりと泣かされます。

韓国・プチョン国際ファンタスティック映画祭で子ども審査員が選ぶ「Children’s Fantastic Choice Award」を受賞したのも納得で、子どもから大人までそれぞれの視点で素直に楽しめる内容になっています。

作品全体に漂うどこか懐かしく愛おしい「B級感」の雰囲気も心地よく、難しいことを深く考えずに頭を空っぽにしてスーッと物語の世界に浸ることができます。

劇中には少し肌寒さを感じる季節の空気感も漂いますが、ハラハラドキドキの冒険感もあり、夏の終わりに家族みんなで鑑賞するのにまさにぴったりの一作です。終始優しさにあふれ、観終わったあとの満足感と幸福感は格別でした。

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