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東京ミッドタウンで開催されていたアート×テクノロジーを通じて未来の社会をみんなで考えるアートイベント「第2回 未来の学校祭」を見てきました。

未来の学校は、「デザインやアートを通じて、学校では教えてくれない未来のことを考える新しい場」をコンセプトに、イベント参加者と未来の社会を考えるプロジェクトです。

会場の東京ミッドタウンでは、「アルスエレクトロニカ・フェスティバル」出展作品を中心に、エキシビション、パフォーマンス、ワークショップ、トークなど多彩なプログラムが実施されていました。

自分自身からの脱皮、デジタル世界からの脱皮、概念や思考からの脱皮と、様々なプログラムを通して、自身と世界の進化を感じるイベントでした。

脱皮ルーム

会場内は各エキシビションごとにカテゴライズされていて、プラザB1は「脱皮ルーム」。今まで違う視点で自分を見つめる作品が展示されていました。

この作品は、Louis-Philippe RondeauのLIMINALです。

銀色の輪っかをくぐると、参加者がスキャンされ眼の前のスクリーンにモノクロで写し出されるというもの。

スリットスキャンという技法が用いられていて、参加者はスキャンされて投影された自分を通し時間の歪みを体験することができます。

この作品はAKI INOMATAのI Wear the Dog’s Hair, and the Dog Wears My Hair です。

写真に写っているのはすべてアーティストの愛犬の毛でつくられた衣服です。

また、ご自身の髪の毛を使った作品も展示されていました。

写真は撮れなかったですが、Moritz WehrmannのAlter Ego (Version II)も展示されていて、鏡にうつる自分と他者が混じり合うような不思議な体験をすることができました。

脱皮スクエア

アトリウムは社会システムへの問題提議やアイデアを体感できる「脱皮スクエア」です。

この作品は、h.oのWhat a Ghost Dreams Of?です。

こちらを見つめる巨大な目の前に立つと来場者の顔が認識され、モニターが複数組まれてあるオブジェに表示される。

デジタル監視社会のゴーストとは?AIはデジタル世界から脱皮できるのか?

とてもおもしろいテーマの作品でした。

こちらはGuillaumit and Les Plasticiens Volants の「ぶくぶくカーニバル」です。

海底からできてきたミュータントを、ARアプリでとらえると面白い仕掛けが楽しめる作品です。

脱皮ラボラトリー

「脱皮ラボラトリー」は、先端的研究開発でうまれたプロジェクトやプロダクトを紹介するエリアです。

これは「Project Alias」。

ユーザーがカスタイムとプライバシーの両方を制御できるスマートスピーカーです。

こちらは株式会社ポーラの「POLA Voice makeup spheres」。

顔の個性で化粧が変わるよに、声の個性で美しい声が生成されるというサウンドインスタレーションです。

装置の前にあるマイクに自分の声をふきこむと、声の個性に反応し動き出した器械から生成された音が流れます。

8割の人が自身の声にコンプレックスを持つということから生み出され、自分の声を向き合いコンプレックスと価値観を脱ぎ去るという思いが込められています。

株式会社 アイ・エム・ジェイの「Mirrors」です。

様々な鏡があり、それぞれを除くと自分の姿がうつらなかったり、逆に他人がうつったりと、鏡の固定概念を壊す作品。

これはバンダイナムコ研究所の「Install FUNGUAGE in PUBLIC」です。

エスカレーターに設置されたプロダクト。

エスカレーターが映し出されているモニターをのぞくと、エスカレーター利用者が文字を通りすぎた瞬間に光や音が発生します。

パブリック空間に新しい遊びを生み出す面白い技術でした。

こちらはヤマハの「Dear Glenn, Yamaha A.I. Project」です。

Dear Glenn, Yamaha A.I. ProjectはAIと人間の共創の可能性を追求するためのプロジェクトです。

伝説的ピアニストの故グレン・グールドの演奏を学習したAIが、自動演奏で表現しています。

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関連リンク

東京ミッドタウン


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