東京みなと祭で珍しい船に乗船してきた
晴海客船ターミナルをメイン会場として開催された「東京みなと祭」へいってきました。
会場内をぐるっとまわりイベントを楽しみつつ、普段みることができない船の一般公開をメインに見てきました。
東京みなと祭とは
東京みなと祭とは昭和16年5月20日に国際貿易港としての開港を記念しておこなわれるイベントです。
晴海客船ターミナルをメイン会場に、海上自衛隊の護衛艦や海上保安庁の測量船などの一般公開がおこなわれたり、ライブステージや各省庁や企業によるブース、東京消防庁による消防艇やヘリコプターでのページェントなどが行われます。
また、今年は船旅の祭典「クルーズスタイル」も同時開催されていました。
去年はクルーズスタイルだけ参加したので、今年は両方同時に楽しむことができてより楽しい一日になりました。
▶ 国内最大級の船旅の祭典「クルーズフェスタ2016」へ行ってきた
水産庁 漁業取締船「照洋丸」
最初に乗船したのは水産庁 漁業取締船「照洋丸」。
密漁の防止・摘発、国漁船等の指導・取締などをおこない、日本の水産資源をまもっている船です。
さっそく入り口で首からさげる入船証?のようなものをもらい船へ乗船。
船に入るだけでちょっとテンションがあがります。
停泊しているだけで、動いているわけでもないのに。
順路にそって最初に入った部屋では、取締につかわれる特殊装具が展示されていました。
着色弾発車装置は触れなかったけど、警棒やヘルメットなどは実際につけることができて、なんか強くなった気分。
部屋をでて階段をあがると、操舵室に到着。
沢山の計器類がずらりとならび、机には海図が広げられている。
触ることはできないけれど、一つ一つ丁寧に、どういう機器なのかの説明がありとてもわかりやすかったです。
これをすべて把握して、使いこなすって本当にすごい。
操舵室をぬけて、甲板を通り見学終了です。
最後にみたこのアームみたいなものはなんなんだろう?
海上保安庁 測量船「拓洋」
次に乗船したのは海上保安庁 測量船「拓洋」。
測量・測地の機器を搭載している船で、海底地形などの調査活動をおこなう船です。
ということで、さっそく乗船。
とくに入船証のようなものはなく、すっとはいることがでしました。
最初に入った部屋には、沢山の機器。
観測機器がぐるりと部屋を囲み、なにどどのように測量・測地するのかの説明書を読みながら部屋をうろうろしてました。
テープルの上には小笠原諸島に新しく誕生した西之島から採取した石も展示されてました。
特別公室と船長室を見学して船橋へ。
船橋からみえる景色はとても気持ちよくて、目の前にはしゅんせつ船「海竜」もばっちりみえます。
置いてあった双眼鏡をのぞいてみたり、船長がすわっている椅子にすわってみたり、キャッキャタイム。
窓からみえる景色が今はすごく綺麗で落ち着いているけど、これが荒れ狂う海のど真ん中だとどういう景色なんだろう。
船橋をでたら甲板をぬけて船内へ入ります。
廊下をずいずと進むと食堂へ到着。
ここで船員の方々が日々の業務を遂行するために、食事を取っているのかと思うと、大切な場所に入ったような気がしてきます。
食堂意外にも、沢山部屋を見ることができて、ここは乗組員室です。
そうぞうしていたよりも広くて、快適に過ごせそうな部屋でした。
次に見たのは浴室。
一般の浴槽よりも深く作られているそうで、船が揺れても湯が溢れ出ない構造だそうです。
さらに船内をすすむと、なにやら小型潜水艦のようなものがある場所へ。
これは「自律型潜水調査機器」というものだそうで、海底まで潜行して地形データを取得するすごいやつだそです。
名前は「こんどう」。
こんどうくじらに由来しているそうですよ。
最後に甲板を抜けて見学終了です。
東京都港湾局 しゅんせつ船「海竜」
次に乗船したのは東京都港湾局 しゅんせつ船「海竜」。
東京みなと祭で初めて存在をしったのですが、この船は海底にたまった土砂をポンプ(ドラグアーム)で吸い上げ除去する船です。
海の掃除機といったところで、沢山の船が航行する東京湾は日々土砂が海底につもるため、水深を確保するためにこのような船が日々活躍しているそうです。
これがドラグアームとよばれるもので、これを海底に下ろし、アームの先から土砂をすくい上げるそうです。
そしてすくい上げた土砂はこの泥倉にためて処分場へ輸送するそうです。
ドラグアームを海底に下ろし土砂をすくい上げている様子がわかる模型もありました。
このような船があることって知らない人多いですよね。
勉強になりました。
他の船どうように操舵室へ。
土砂をすくい上げるドラグアームの操作盤もありました。
これで見学終了。
海底を掃除する船があることを知れて面白かったです。
海上自衛隊 護衛艦「いかづち」
さて、1番人気の船へ。
海上自衛隊 護衛艦「いかづち」です。
乗船せず眺めるだけでもテンションがあがります。
さっそく乗船。
もちろん防衛上の機密から船内にいることはできないのですが、甲板をぐるりとまわることでき、大砲やミサイル発射装置などを間近で見ることができました。
迫力のある62口径76ミリ速射砲。
ネットで調べる限りの情報だと一分間に80発だそうです。
側には砲弾のレプリカが展示されていて、手にとて持つことができたんですが、これがめちゃくちゃ重い。
こんな巨大で重量のある弾丸を1分間に何十発も撃つことができるなんて想像できない。
これを持つと、速射砲の凄さをより実感することができました。
速射砲の側には砲給弾室がありました。
速射砲の後ろにはミサイル発射装置。
この扉がパカっと開いてミサイルが飛ぶのか…。
その上を歩いている子供の無邪気さに平和を感じた瞬間でした。
これは3連装短魚雷発射管です。
最後に飛行甲板へ。
通常は、格納庫にはSH-60Kという哨戒ヘリコプターが格納されているそうです。
これで見学終了。
すごくおもしろくわくわくしました。
東京海洋大学 練習船「海鷹丸」
最後に乗船したのは東京海洋大学 練習船「海鷹丸」です。
乗船実習教育や調査研究や、東京海洋大学の水産専攻科学生の遠洋航海をおこなう船だそうです。
学生が航海の際にしようする部屋も見学することができました。
乗船したらやっぱり操舵室へ。
操舵室ってテンションあがります。
ここでも無駄に窓の外をのぞいてみたり、並ぶ機器を読み解こうとしたりとキャッキャしてました。
次に見学できたのは調理室。
見学できた船で調理室を見ることができたのは「海鷹丸」でした。
航海実習で南極海の氷山からとってきた氷も展示されてました。
触ることもできましたよ。
甲板にはCTD-FSIという観測機器がありました。
塩分、深度、密度などを観測することができるそうです。
機関室?のような場所をぬけて見学終了です。
これで一般公開されている船はすべてみることができました。
曜日違いで一般公開されている船が変わったりするので、今回みることができなかった船に次回乗船したいと思います。
自衛隊装備品展示
自衛隊装備品展示コーナーでは、指揮通信車や装甲機動車などが展示されていました。
東京みなと祭へ行ってみて
面白かったです!一般公開している船の見学にばかり夢中でステージイベントやブース展示などはほとんど見ることができなかったのが悔やまれますが、なかなか見ることができない船に入ることができて満足な一日でした。
護衛艦もすごかったけど、しゅんせつ船「海竜」は衝撃だったな。