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東京・お台場海浜公園で開催されたITUパラトライアスロンワールドカップを見てきました。

パラアスリートによるトライアスロン競技で、東京2020パラリンピックのテスト大会でもあります。また、東京2020パラリンピック大会の代表選手選考の重要な大会です。

ITUパラトライアスロンワールドカップは、障害の種類や程度に応じて、PTVIクラス(視覚障がい)、PTWCクラス(車いす)及びPTSクラス(立位)の各クラスで競技が行われます。

 

競技は、一人の選手がスイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(長距離走)の3種目を連続して行いタイムを競います。

大会当日は、水質悪化でスイム(水泳)が中止となり、ラン(長距離走)→バイク(自転車)→ラン(長距離走)となってしまいました。

 

パラスポーツのトライアスロンは、オリンピックのトライアスロンの距離が変わり、スイム0.75km、バイク20km、ラン5kmとなります。

半分の距離でも、過酷さは変わらず、当日の高い気温もありレースリタイアの選手が続々とでてくるような様子でした。

 

パラのトライアスロンにはオリンピック競技とは違う見どころがあります。

まずは、義足などの装具や用具がみとめられていて、それを体の一部としてつかいこなす様子はパラでしか見ることができません。

また、PTWCの車椅子クラスには、競技用の車椅子のラン(長距離走)やハンドサイクルでのバイク(自転車)、PTVIクラス(視覚障がい)のタンデム自転車など、競技に使われる車両が違ってくるので、オリンピック競技では見ることができないレースを楽しむことができます。

さらに、スイム・ラン・バイクの次に第四の競技と呼ばれることもある「トランジション」があります。

これは、種目が移り変わる間のことで、スイムからバイクへ移るときに車椅子の選手を水中からバイクまでのスタッフによる補助や、競技別の義足へのスムーズな交換など時間のことです。

いかにスムーズに以降していくか、タイムを縮めるかという、モータスポーツの「F1」でいうピットインのような感じ。

これもパラスポーツでしか見ることができない見どころの一つです。

 

僕自身も初めてのパラスポーツのトライアスロン観戦だったの、少し勉強し、当日配られていた冊子を見ながら生でルールや見どころを知ったようなもんですが、とてもおもしろかったです。

“障害を持っている人”という無意識の思い込みは、競技を観戦していくうちに吹っ飛び、分厚い胸板にモリっと発達した太い足、目の前を駆け抜けていくアスリートに目を奪われいました。

テレビやネットの映像で一度は見たことあるパラスポーツ選手の姿は、会場で生でみると、とてつもなくかっこよくて圧倒されます。

来年の東京パラリンピックでは、きっとテレビ画面にかじりついて応援してるでしょう。

とにかくかっこよかったです。

 

会場にはトライアスロンに使用される競技用のバイクなどが展示されていました。

上の画像は、ラン(長距離走)に使用される競技用車椅子です。

車高が低くて、前方へ伸びた形がかっこいい。

 

こちらはバイク(自転車)で使用されるハンドサイクルです。

競技用車椅子よりもさらに地面に近くて、仰向けに寝ているような状態でレースをします。

競技用車椅子は、後輪を手で回し進みますが、ハンドサイクルは前輪を手で操作します。

 

これはPTVIクラス(視覚障がい)の二人乗りのタンデム自転車です。

後ろに視覚障害者の選手が乗り、前にガイドの選手がのります。

車両の展示は、実際にまたがって見ることができて貴重な体験をさせてもらいました。

 

 

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