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東京・九段の旧山口萬吉邸で開催された舘鼻則孝さんの個展「NORITAKA TATEHANA RETHINKー舘鼻則孝と香りの日本文化ー」へいってきました。

表参道ヒルズで開催した大規模個展「舘鼻則孝 リ・シンク展」に続く「日本文化をリシンクする」をテーマの「香りの日本文化」にフォーカスした展覧会です。

 

 

 

 

旧山口萬吉邸

会場は1927年に内藤多仲・木子七郎・今井兼次の日本を代表する建築家によって造られた歴史的建築物の旧山口萬吉邸。

 

山口萬吉邸をNI-WAがリノベーションし、会員制ビジネスサロンとして文化発信の場として展開している建物。

美しい曲線を施したスパニッシュデザインと、黎明期の鉄筋コンクリートのモダンな邸宅です。

 

 

 

1階 ヒールレスシューズ

建物入ってすぐのお部屋がここ。

広々とした空間に作品が展示されています。

 

レディー・ガガが履いたことで有名になった舘鼻則孝さんのヒールレスシューズの展示と、中央には足を模した作品が展示されていました。

部屋の長いソファーがあり、窓からは庭園が望めます。

 

天井からさがっている証明や、室内を照らす明かりがとても素敵です。

 

部屋をでると庭園が望める廊下が続きます。

大きな窓から光が沢山はいり、足元のタイルがモダンな雰囲気でとても素敵でした。

 

手前にはヒールレスシューズ の展示と、奥には大きな簪の作品が展示されています。

写真だとわかりずらいですが、簪の表面がとてもきれいで、美しい模様が入っています。

3階では、この簪を制作している映像も見ることができました。

 

さらに奥の部屋へ足を運ぶと、銀色の作品が。

簪とともに表参道で見た「リ・シンク展」 で一度みているのですが、旧山口萬吉邸のモダンな空間に展示されるとまた違った空気をまとい印象が違って見えます。

 

1階最後の部屋は真っ白の空間。

金の髑髏作品や壁に描かれた作品が迎えてくれました。

部屋をぐるっと回るように階段が二階へとのびて行きます。

 

 

 

2階 源氏香の図と香炉

洋風な階段を回るようにあがっていくと

 

目の前に和室があらわれ、美しい球体が僕らを出迎えてくれます。

香りにフォーカスを当てた本展覧の中心的な作品で、源氏香の図が蒔絵によって描かれた球体の香炉を現代へ蘇らせた作品。

とても美しかったです。

 

廊下に少しだけ足を踏み入れすぐ手前の部屋へ。

 

部屋に入ると、たくさんの「香り」展示されていました。

 

甘松や白壇など、たくさんの「香り」が、それぞれガラスの入れ物にはいっていて、一つ一つ蓋を開けながら香りと素材感を楽しむことができます。

 

この部屋の明かりも素敵です。

 

続く隣の部屋にも作品が展示。

 

葛飾北斎の美人聞香図に、葵牡丹文唐蒔絵香割道具。どれも繊細で美しい。

 

大好きなエミール・ガレの香炉作品も展示されていました。

 

 

 

3階 “Theory of the Elements”とドキュメンタリーフィルム

3階へ階段をのぼってあがると、舘鼻さんと作品を創造する日本各地の職人達の姿をドキュメンタリーフィルムで見ることができました。

 

ヒールレスシューズを制作する過程や作品への思い、2階に展示されていた球体の香炉や、1階の簪、日本の伝統工芸職人の手仕事でつくられたJTの加熱式たばこ「PloomTECH」の「THEORY OF THE ELEMENTS」の制作の様子がスクリーンに映し出されていました。

ひとつひとつ丁寧な職人技に意識が持っていかれてしまいます。

 

最後に、遊女の高下駄から着想を得た「Heel-less Shoes Series」「Floating World Series」を見ることができました。

 

とても素敵な空間で心地よい香りとともに美しい作品を見ることができました。

ただ、残念だったのは僕が地下の展示を見忘れてしまったこと…。

なんてヘマをしてしまったんだ。

それだけが悔やまれます。

 

 

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