防災体験学習施設「そなエリア東京」へ行ってきた
東京臨海広域防災公園にある「そなエリア東京」へいってきました。
そなエリア東京とは
この施設は東京直下地震の防災体験ができる学習施設で、地震発生後72時間の体験学習ツアーや震災に関する展示・学習ができます。
また、災害時には被災情報のとりまとめや災害応急対策の調整を行う「災害現地対策本部」になり、オペレーションセンターや物資貯蔵などの役割をはたします。
映画「シン・ゴジラ」のロケ地としても有名な場所ですね。
そなエリアがある東京臨海広域防災公園
施設がある東京臨海広域防災公園にはヘリポートあり、医療活動の支援基地や被災者支援のスペースへになります。
震災時には災害対策の拠点になりますが、平常時は公園を広く開放していて、サッカーなどの球技をしている人や、バーベキューエリアなんかもあるので休日を湾岸エリアでたのしんでいる人が沢山いる穏やかな公園です。
ゆりかもめの有明駅が目の前で、隣には東京ビックサイトなどがあります。
東京ビックサイトへ行った時にきになっていたので、ちょっと足を伸ばしていってきました。
そなエリア東京へ
建物に入るとみえてくるオレンジの入り口がそなエリア東京の入り口。
入場は無料。
入場には制限があり、時間で句切られた少人数でツアーをまわります。
僕が訪れた時は外国の方もいて、ツアーガイドの方が英語で対応していました。
団体での受付もしてるそうす。
施設の中はこんな感じ。
1階が体験施設で2階が学習施設。
そして施設の半分が防災専用の施設になっています。
防災体験スタート
ツアーが始まると、入り口はいってすぐのエレベータ前からスタート。
エレベーターといっても、このエレベーターは上下しません!
これはツアーの設定がとある駅ビルの10階にいるとういうものだからで、このエレベーターにのっている時に地震がきて被災するというところからツアーがスタートします。
スタートまえには参加者一人一人にタブレットが渡され、ツアーの説明があったあとエレベーターへ乗り込み扉がしまると体験ツアーのスタート。
配られるタブレットは体験ツアー中にARをつかった映像がみれたり、災害にかんするクイズがでたり、体験学習のキモになるもの。
画面をタッチすると、家にいるのか外出先かがえらべ、選択した状況に応じてクイズがスタートします。
ツアーがスタートしエレベーターに乗り込みます。
すると…
したらかズン!という衝撃があり室内が真っ暗に!地震!
ちょっと怖い…っす。
エレベーターが無事1階でとまると扉が開き、駅ビル(設定)から避難通路を通って外へ脱出!
通路は真っ暗です。
地震で倒壊した東京の街
真っ暗な通路を抜けると外へようやく到着!
そこは、地震で倒壊したたてものなどがひろがる震災後の街。
スタッフのかたがいて、タブレットの使いかたや体験学習のやりかたの説明があり、おのおのタブレットをかたてに街をまわります。
けっこうリアルに街が再現されています。
空からはヘリの飛び交う音が聞こえ、街の液晶ビジョンには震災をつたえる緊急ニュース番組が放映、とおくからはサイレンの音がきこえてきて、ちょっと怖いくらいの臨場感。
タブレットを使った学習はここからスタート!
タブレットには街の地図が表示され、今自分がいる位置もわかるようになっています。
自分の位置を確認したらタブレットの指示にしたがって街を移動。
指示されるポイントへつくとクイズがだされそれに答えていきます。
クイズは、被災した街にどういう危険が潜んでいるかというのに答えていくもので、例えば傾いた建物のベランダから植木鉢が落ちていくるとか、ガラスがふってくるとか、街をいどうする際にどういうところに気をつけなければいけないかとか、危機管理にかんするものが多かったです。
またマーカーが街のいたるところにあって、それをタブレットのカメラをかざすと映像がみれたりします。
ゾクッくとする映像が観れる「まちの映画館」
街をぬけると「まちの映画館」。
ここでは、地震直後の東京の街を再現した映像や、耐震実験の映像を見ることができました。
地震直後の東京の街を再現した映像はプレステ顔負けのクオリティで、空を飛ぶヘリから見た視点になっています。街を徘徊する避難民や、火事がおこっている街など、リアルで怖い。ほんとうにこんな感じになるんだろうな…。
耐震実験の映像もめっちゃこわくて、同じツアーでまわっていた方がおもわず声をあげてしまうほど。これは是非身て欲しいです。
映画館の次は避難所へ到着。
避難所が再現された中央公園
避難所は中央公園という設定で、そこにはテントやトイレ、東北大震災の避難場所などが再現されていました。
災害時に設置されるトイレってこんな感じなのか。
これはすごく綺麗だけど、実際にはそんなことはないだろうし、トイレすら設置出来ない場合もあるだろうし…。
ここにもARのマーカーがあり、タブレットをかざすと携帯トイレの使い方などがみれました。
東日本大震災の時の福島県いわき市の避難所を再現したエリア。
レジ袋をつかった三角巾の作り方などの展示もありました。これは勉強になる。
この施設で思ったのはレジ袋の凡庸性の高さ。最近はエコバックをもちあるいていてレジ袋をことわっていたりするんだけど、すこしはストックしておいたほうが良いなと思った。
震災の備えに歯ブラシを準備しておきましょうというのは衝撃的だった。
ライトや乾パン、水などは準備する意識があるけど、歯ブラシなどはぜんぜん考えてもいなかった。
震災時に運用される災害伝言ダイアルや伝言板の案内もありました。
改めて頭にいれておこうと思った。
今の時代、スマホへの依存がたかくて、僕も毎日のようにスマホをいじっている。
もしそのスマホがつかえなくなった時に自分はどうするだろうか…。
震災義援金の申請をするために必要な「り災害申請書」の案内。
こういう書類と手続きがあることを初めてしりました。
津波避難体験コーナー
避難所をでると津波のコーナー。津波が起きた場合の注意点や、津波の恐ろしさを映像などで学べるエリアです。
防災学習ゾーン
1階の体験学習を終えて2階の防災学習へ。
地震の仕組みや、東京直下型地震についてのデータが展示されていました。
地震が起きたらどういった規模の被害がでるか…。
自分がそこにいるかと思うとゾッとします。
災害時に役にたつ情報やグッズが展示されたエリア。
身の回りにあるものでどう災害を乗り切るか。
いろいろな知恵があつまっていました。
防災知識を学べるかるたなんかも展示されていた。
こういの学校にあったらいいな。僕の小さいころにはこんなのなかったよ。
非常食や防災グッズなどの展示。上の缶詰がうつっている画像は、大人一人が3日間に必要な量の非常食。
こんなにひつようなのか…。
防災ゲームグッズをつかって遊べるコーナー。
子どもができたらこういのやらせたいです。大人も勉強になりそう。
実験装置などもあって、実際に自分でゆらしてみて、防災グッズや耐震構造の仕組みを学べます。
震災時につくれるレシピも。
奥には映像がみれるスペースがあって、アニメ「東京マグニチュード8.0」の上映がおこなわれいました。
興味深い展示が沢山の防災学習ゾーンでした。
シン・ゴジラで使用されたオペレーションルーム
防災学習ゾーンをでるとオペレーションルームを見学できる場所がありました。この施設は災害時には防災対策の拠点になるので、その対策本部になる場所です。
映画「シン・ゴジラ」でも使われている場所です。
大きな窓で仕切られた場所からのぞくと、ずらっとならんだ机と壁にならぶモニターの数々。東京で地震が起きた時にここで情報収集や指示などがされる。
ぜひ、一生活躍しない場所であってほしいです。
これで一通り施設内を回り終わりました。
災害に関するパネル展示
施設内にはいたるところにパネルがあり、体験ツアーに参加しなくても学習できるようになっています。2階の防災学習ゾーンもツアーに参加しなくてもいけるので是非。
防災グッズが買える「そなえカフェ」
施設1階にはカフェもあって、ツアーが始まるまでゆっくり待つことができます。
そなエリア東京内のカフェということで防災グッズの販売もおこなっていました。
カフェのテーブルをみると、ヘルメットをつかったプランターが!
防災時にはこのヘルメットも使えるそうです。
ロッカーもあります!
また、ロッカーも併設されているので、荷物の心配も入りません。
100円かかるけど、返却されるのでご心配なく!
普段は楽しい公園
平常時は普通の公園なので、BBQができたり遊具の無料貸し出しもしています。
そなエリアに行ってみて
正直ここまでしっかりと防災学習ができる施設だとは思ってもいませんでした。
東京の街並みの再現はすごかったし、どういう危険があって、被災時何が必要でどう行動したらいいかがよくわかった。
僕が施設にお邪魔した時は雨が少し降っていたとうこともあるけど、お客さんが少なかったな。
すごくいい施設なので、もっともっとたくさんの方に行って欲しい。
お台場も近いし、東京湾岸エリアへ遊びにきたら是非よってみてください!
アクセス
施設概要
施設利用時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
公園利用時間:6:00~20:00
関連リンク
http://www.tokyorinkai-koen.jp/
※当記事はWebメディア「きらッコノート」で紹介されました。