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「MOTサテライト 2018秋 うごきだす物語」へ行ってきました。
「MOTサテライト」とは、休館中の東京都現代美術館が街へ飛び出し、深川・清澄白河を拠点に、住民・場所・歴史・文化を過去未来現在の視点で掘り起こしていく試みです。
下町文化とクリエイティブが交差する街の魅力が詰まったプロジェクト。
作品が展示されている7つの「MOTスペース」、カフェや店舗や文化施設を使った小規模展示の「MOTスポット」、ライブパフォーマンスやワークショッップに参加できる「関連プログラム」、地域のクリエイティブ拠点の「地域パートナー」
約1か月間、街全体が美術館になるアートイベントです。

 

 

三好の旧製本所

製本工場だった会場に、ガラス製の本が散りばめられています。

美しいガラスの本に、この製本工場の記憶が刻まれているような感覚。

時間とともにへんかしていくナフタリン製の作品からも「時」の流れと儚さを感じました。

アーティスト:宮永愛子

 

 

大島倉庫

日常のなかにある様々な穴をとおして、清澄白河の日常の風景を印画紙や日用品に定着させた作品。

映像でもなく写真でもやく絵でもなく、小さな中を通った街の風景が様々なものに転写され可視化されているのがとてもおもしろかったです。

アーティスト:鈴木のぞみ

 

 

旧酒房越路

のれんをくぐりお店の中にはいると、小さなブラウン管から映像がながれていました。

デニス・オッペンハイムの作品集より抜粋された映像作品が、暗く古びた店内に静かに流れています。

アーティスト:デニス・オッペンハイム

 

 

白河二丁目町会会館

建物のガラスをよくみると、そこには清澄白河の風景が浮かび上がっています。

日常のなかにある様々な穴をとおして清澄白河の日常の風景を印画紙や日用品に定着させた作品をてがけた鈴木のぞみさんの作品がここにもありました。

作品と建物が一体化してるのがとても興味深かったです。

アーティスト:鈴木のぞみ

 

 

白河の倉庫

真っ暗闇の会場内に三面のスクリーンがあり、落語家の落語映像や小学生の発表会の映像、街の風景がながれ、それぞれがシンクロしていきます。

アーティスト:ヂョン・ヨンドゥ

 

 

グランチェスター・ハウス

清澄白河の風景と英国の風景がクロスする。

貴重な英国製のマジック・ランタンで映し出された写真の儚さに心がざわざわしました。

古いカメラをつかって1階から建物の外を撮っている映像が、2階の会場でうつしだされているのも素敵でした。

 

 

深川資料館通り商店街協同組合事務所1F 

東京大学や東京芸大の作品が並んでいました。

ARをつかって昔の江東区の風景を覗き見れる作品や、視覚世界を研究したブロックの展示など、過去と未来が混じり合う展示。

清澄白河を中心に、過去に敬意をはらい今に生かしていく、そんな印象をうけました。

 

 

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開催概要

会期:2018年10月20日(土)~11月18日(日)
会場:清澄白河エリア

 

関連リンク

東京都現代美術館


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