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映画「ミッシング」予告動画

映画「ミッシング」の試写を見てきました。
作品は、娘が失踪しな家族と事件を報道する地方記者の苦悩と葛藤を描いています。
母の沙織里(石原さとみ)は娘の帰りを待ち続けるが、世間の関心が薄れていく中で、失踪事件の日に彼女がアイドルのライブにいたことが暴露され育「児放棄の母」と中傷されてしまう。事件や登場人物の心の痛みがスクリーンから飛び込んできて、苦しくなってきます。

目の前からある日突然、自分の子どもがいなくなってしまう親の気持ちを考えると辛い。
自分を責めるだろうし、弟や世間に怒り絶望してしまうだろうし、娘の手がかりを掴みたい思いというおもいで記者の砂田(中村倫也)にすがってしまう気持ちも見ている人の心に刺さってきます。

沙織里(石原さとみ)と夫の豊(青木崇高)との間にある事件に対する感情のズレで、二人が言い争ったり苛立ちをぶつけ合う場面や、弟の圭吾(森優作)に牙を剥く場面など、登場人物の言葉にできないいろいろな感情が迫ってきます。

とにかく石原さとみさんの演技はすごすぎました。
いつものイメージから一変し、キラキラとした美しい姿を封印して挑んだ演技に衝撃を受けます。
また、石原さとみさんとは対象的に静かに感情を表現する青木さんの演技にも引き込まれてしまいました。特に喫煙所でのシーンはリアルで豊(青木崇高)とリンクしてしまい目が熱くなってしまいました。

綺麗ごとが無く、人々の感情や社会の醜い部分を的確に描写して、それを見事に映像化しています。
絶望の中に一筋の光が差すような場面もあり、それが彼らの心を救ってくれたらいいなと思いながらこの感想を書いています。

吉田恵輔監督すごいな、とてもいい作品でした。

関連リンク

https://wwws.warnerbros.co.jp/missing

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