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映画「マイ・ダディ」予告動画

映画「マイ・ダディ」の試写を見てきました。

白血病が主軸にある作品で命の尊さを考えさせられる作品です。
病気になってしまった娘を助けようとする父と、病気と戦う少女の心の葛藤が涙をそそります。
ただ、病気との戦いやそこに生まれる感動を描いたものというだけでなく、他界してしまった母親の愛や、娘の出生にかかわる真実から生まれてくる物語もありました。
また、少女の恋や友達との友情、主人公(ムロツヨシ)の教会に集う人たちとの心温まる関係にも心を打たれます。

作品のテーマは重いけれど、すこしクスッときたりする場面もあり、シリアスとコミカルを演じ分けられるムロツヨシってすごいなと思いました。
父として娘を愛おしく思う場面や、夫として妻(奈緒)を想う場面との表情や感情表現を換えてくるところも演技力を感じます。
作品をみていると父と娘の関係に嘘がなく、作品を通して親子関係をしっかりと作り上げてきたのが伝わってきます。
この作品のジャパンプレミアでのインタビュー映像をテレビで見かけた時に、本当の娘のように中田乃愛さんに接していたのに納得です。

印象にのこっているシーンが沢山あり、中でも病室で「どうしてお父さんが適合しないの!」と娘に言われるシーン、無言で病室からでていく父の姿、ぐっときました。
自分が父(ムロツヨシ)の立場だったらどうやって娘を支えるだろうか。
自分の娘との血の繋がりが無いことを知ったらどう思ってしまうのか。
父(ムロツヨシ)の立場を想像しながら見てしまいます。

ただ悲しいだけじゃなく、物語の節々に希望を感じるような作品で、見るのが辛くなっていくということはありませんでした。
また、父(ムロツヨシ)と娘(中田乃愛)だけの現実世界と、一男(ムロツヨシ)と江津子(奈緒)との出会いからの過去の話が交差しながら進んでいく感じも良かったです。
娘の出生にかかわる真実や、そこにあった江津子(奈緒)の葛藤や思いが少しづつわかっていく流れにギミックがあり引き込まれました。
見終わったあとは大切な人のことを考えてしまいます。
いい作品でした。

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マイ・ダディ


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