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映画「護られなかった者たちへ」予告動画

東日本大震災を背景に生活保護を受ける人々と取り残された人、手を差し伸べる人をむすんだ社会派のミステリー作品。
前半はミステリー要素が強く、事件の謎がわかっていくにつれて社会派へと変わって行く印象です。

社会派作品

震災の影響や生活の困窮などから生活保護を受ける人と、彼らを救おうとする人のとねじれから起きる事件は、心にぐさりとくるのもがあります。
受けられなかった側の気持ちを考えると苦しくなるし、そこに対する怒りはとても理解できる。
利根(佐藤健)や、カンちゃん(清原果耶)の立場なら手に瓶を持ってしまうかもしれない‥、なんて考えてしまいます。
事件が起こる背景はとてもリアルに感じ、社会の中にある問題について考えさせられます。

素晴らしい俳優陣

「護られなかった者たちへ」原作小説

作品の重厚感とリアルさを引き出している俳優陣の演技も素晴らしかった。
触れると噛みつかれそうだけど心の優しさを体現している佐藤健に、清らかな少女から心に秘めた を演じ分ける清原果耶。
二人を孫のように迎え入れる優しいおばあちゃんの倍賞美津子の演技はこの作品にかかせないし、かれら3人に迫る刑事役の阿部寛は父の面と無骨な刑事役を見事に演じていてすごかった。

役者陣がとにかく豪華で林遣都、永山瑛太、緒形直人、岩松了、波岡一喜、奥貫薫、原日出子、鶴見辰吾、吉岡秀隆 などなど。
これだけのキャストが一つの映画で揃っているだけでも見る価値がある気がします。

震災をえがく作品として

東日本大震災を描いた映画「Fukushima 50」も良かったけど、この作品のような震災の描き方もよかった。
派手ではないけど、そこにいる本当の被災者の社会問題とともに作品として残るのは素晴らしい。
なので、もっと利根(佐藤健)、カンちゃん(清原果耶)、おばあちゃん(倍賞美津子)の心の中を見たかったなという思いもあります。
「原理原則を破ってでも」という最後のメッセージは重かった。

映画を見て

作品は貧困や災害の問題を描きつつミステリー的な展開から謎が溶けていき伏線を回収する作りなっていました。
ただ直球の社会派作品じゃなくエンタメ性も同居しているので、あまり固くならず楽しめる作品だと思います。
俳優陣も豪華だし、ストリートも作り込まれていて面白かった。
いい作品でした。面白かったです。

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護られなかった者たちへ


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