映画「ネクスト・ゴール・ウィンズ」の試写を見て

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映画「ネクスト・ゴール・ウィンズ」予告動画

映画「ネクスト・ゴール・ウィンズ」を観てきました。これは、ドキュメンタリー映画「ネクスト・ゴール！世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦」を映画化した作品です。2001年のワールドカップ予選で0対31の大敗を喫し、世界最弱とされた米領サモアのサッカー代表チームが、アメリカからやってきた型破りなトーマス・ロンゲン監督と悲願の１勝を目指す物語です。

実話を元にしていることもあり、ドラマチックで感動に溢れすぎる物語になりすぎていない点が良かったです。ストーリーの軸は脚色しすぎず、登場人物の個性や、米領サモアとアメリカ本国の文化の違いなどがユーモアに富んでおり、作品全体がハッピーオーラに包まれていると感じました。

また、ワールドカップ予選史上初のトランスジェンダー選手であるジャイヤ・サエルア選手を通じて、多様性が描かれているのも良かったです。これがフィクションではなく事実であることから、サモアの性に対する理解と受容が進んでいることに希望を感じます。他の国も同様であるかはわかりませんが、日本でもまだまだ難しのかな。

エンドロールでは、トーマス・ロンゲン元監督やジャイヤ・サエルア選手の映像と現在の活躍を本人の映像で見ることができるので、最後まで座席を立たずに見てほしいです。

この作品は、王道のストーリーである弱小チームが新しい監督を迎えて奮闘するものですが、一般的なスポーツ映画とは異なり、ゆったりとした感動がありました。とても面白かったです。