映画「アルキメデスの大戦」の試写を見て

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映画「アルキメデスの大戦」予告動画

 

映画「アルキメデスの大戦」の試写を見てきました。

 

 

オープニングで大和沈没

空からたくさんの戦闘が大和率いる戦艦団に襲いかかり、爆弾が投下され、魚雷が船体に吸い込まれていく。
世界最大級の戦艦で帝国海軍の象徴たる大和が、ただ一方的にやられていく。
戦争で戦果をあげることなく朽ちていった大和の最後が、ハリウッド映画にも匹敵する迫力ある映像で描かれています。
大和建造を阻止する主人公の奮闘を描いた作品なのに、オープニングでいきなり大和沈没のシーンからスタートする構成にはやられました。
目の前で沈んでいく最強戦艦の建造をどう阻止しようとしたのか、またこの結末へどうやって話をつなげていくのか、オープニングからワクワクが止まりません。

 

 

山崎監督のVFX

ジュブナイル」や「ALWAYS三丁目の夕日」「永遠の0」、これから公開されるドラゴンクエストユアストーリーなど、山崎監督は様々な作品でCG•VFXを駆使してヒット作を生み出しています。
本作も白組と作り上げたCG•VFXシーンはどれも素晴らしく、オープニングの大和沈没シーンはとんでもなく素晴らしい映像になっています。
2010年の宇宙戦艦ヤマトを実写化した映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を手掛けた山崎監督が、実在した戦艦大和を手掛けているとうい点も面白い。
山崎監督のCG•VFXシーンはどれも必見です。

 

 

日本の悪い面が描かれていなる

お偉いさんが自らの欲望のために国家予算を無駄遣いする。巨大戦艦を造りたいがために実際の建造費を安い価格に捏造する。
それはまるで現代の政治のようで、報道で見る組織の悪しき体質のようで、フィクションなのに近年の問題を連想させるストーリーがとても面白い。
戦果をあげることなく、ただ朽ちていった負の遺産的な側面を、非合理的で幼稚な思考ともに映像化しているのは、大和を題材にした様々な作品にはあまり見られない視点でとても面白かったです。

 

 

原作にはまだ描かれていない結末

原作漫画の「アルキメデスの大戦」には大和が登場していません。
それもそのはず、ヤングマガジンで絶賛連載中で、完結していないのです。
まだ結末をみていない原作漫画よりも先に完結した本作を、原作ファンはどうみるのか、とても興味深いです。
史実を元にしているため、おそらく原作でも大和が誕生してしまうのではと思うのですが、主人公の櫂が建造を阻止できなかった理由や、大和に込められたどんでん返し的な結果には驚かされました。

 

 

菅田将暉の演技がすごい

菅田将暉の、ひょうひょうとしながらも数字を信じブレない数学者の姿にしびれます。
数学を武器に理論的に戦うかと思ったら、汗をかきアナログで泥臭い二面性もあり、なんとも魅力的な主人公。数式をすごいスピードで書きなぐりながらの長ゼリフは圧巻で、役を超えた迫力を感じます。

 

 

映画を見て

主人公たちに否定されていく戦艦大和に、日本社会のダメさが投影されていて面白かった。
舘ひろしが演じる山本五十六も新しかったし、菅田将暉と柄本佑のやりあいも面白いし、小林克也や橋爪功のちょっと幼稚な軍会議も新鮮。
今までに見たことない戦艦大和の姿が、実力派俳優と斬新な設定、ハリウッド級のCG•VFXで描かれていている。
面白かったです。

 

 

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