映画「滑走路」の試写を見て
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映画「滑走路」のオンライン試写を見ました。
3つのストーリーで始まり、少しづつかなさり合っていく作品でした。
非正規、いじめ、不妊少子化問題、労働環境、雇用問題と、現代の日本にあまたある問題がぎゅっとつめこまれている一面があり、見ていると辛くなってきます。
生活に苦しくなるなどの理由で自殺する人々と向き合おうとする主人公をとおして作品に入っていくと、コロナ禍の今とも通じる部分もあり苦しくなります。
“好きな色の服を着て、好きな音楽を聞いていい” そんな言葉をかける少年に、自殺した親友の母から教科書を託される青年に、悩み苦しんでいく登場人物が、彼らにかけられる言葉 をきっかけに少しづつ前を向き進んでいく。
映画の後半には、重くのしかかっているものを受け入れ未来へ走り出す姿が描かれていて救われます。
橋の上で投げかけられる言葉から、子供の手を優しく握る瞬間まで、劇中にある優しい光に、心が照らされていく感覚が不思議でした。
誰かに否定される人生なんてない、好きなものを選んでいい、
過去、未来、今この瞬間も、自ら選択し進んでいくことの大切さ教えてくれる作品だったように思います。
それと同時に、どんなことになったとしても選択したことに背を向けず向き合うことの大切さも示しています。
中学から高校といじめをうけていて、32歳の若さで自ら命を断った原作者の萩原慎一郎さんともリンクしており訴えかけてくるものがあります。
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