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映画「Play! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~」予告動画

映画「Play! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~」を観てきました。物語は、eスポーツを題材にした青春映画でした。王道のスポ根青春映画とはまた違った、今っぽさのあるストーリーで良かったです。

作品に登場するゲームはアメリカのPsyonix LLCが発売している「ロケットリーグ」です。これは、「ロケットカー」でサッカーを行うゲームであり、全国高校eスポーツ選手権で採用されているゲームの一つです。フォートナイトやリーグ・オブ・レジェンドなどのゲームではなく、ロケットリーグというところが良かったなと思います。ベースがサッカーボールであり、普段ゲームをしない人にも基本的な構造がわかりやすく、フィールドもルールも比較的単純で理解しやすいため、入り込みやすい気がします。ロケットリーグの上位ランカーである達郎(鈴鹿央士)は別として、ビギナーの翔太(奥平大兼)や亘(小倉史也)の成長速度にそこまで違和感を感じないのは、ゲームのルールの単純さが影響しているのかもしれません。

eスポーツを題材にしているところや、国籍を問わない参加者、障害を持っている学生の参加など、今っぽさと多様性をしっかりと抑えているところも良かったと思います。

作品で描かれる対戦シーンは、ロケットリーグのわかりやすいゲーム構造もあり、eスポーツの知識がなくても楽しめるかなと思います。私の隣に座っていた高校生くらいの女性が、ゴールが決まったときや、相手から猛攻を防いでいるシーンで思わず手を叩いて一喜一憂していたので、試合にのめり込みやすさがあるのかなと思いました。

作品は実話を元にしているという点もあり、わりと淡々と進む印象で、決してドラマチックではなく、“日常感”があるのが個人的に良かったと思いました。ゲームの勝敗だけでなく、恋愛模様や友情も、誇張されすぎず、妙なリアルさがにじみ出ている感じが好きです。もっとスポ根感や青春のキラキラした感じがあっても良さそうなところを、あえて避けているような感じもしました。

「ウォーターボーイズ」や「チアダン」のような、実話を元にしたエネルギッシュで熱い青春映画を求めていくと、少し物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、うーん、これはこれで良かったし、好きな作品です。面白かったです。

関連リンク

https://happinet-phantom.com/play/

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