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映画「線は、僕を描く」予告動画

映画「線は、僕を描く」の試写を見てきました。

個人的にとても好きなテイストの作品でした。

水墨画に関してほとんど知識がなく、作品に入り込めるのかというちょっとした不安もありましたが、作品を見始めて気が付く水墨画の魅力にひたっていました。
筆の中に3つの濃さをつくる「三墨法」や、竹・梅・菊・蘭を描く「四君子」など、水墨画を青山(横浜流星)とともに学んでいくようで面白い感覚があります。
墨をつくる音や、筆が絵皿に「コンッ」とあたる音、紙の上をすべる筆の音などが心地よく美しい音色に聞こえてきて、感動しました。
水墨画の清く美しい世界をスクリーンを通して体感したかのようでした。
千瑛の作品と出会ったことをきっかけに、水墨画の世界に入っていく青山(横浜流星)。
作品の中で純粋に水墨画と向き合い成長していく青山(横浜流星)に引っ張られるように、見えている人々もその世界にすいこまれていきます。

「線は、僕を描く」原作本

純粋でまっすぐで鋭さが光る青山を演じる横浜流星さんの演技とてもよかった。
凛として才能と憂いを秘めた千瑛を演じる清原果耶さんの美しさは息をのむものがあります。
また、頼りがいのある兄貴のような西濱を演じる江口洋介さんに、水墨画界の巨匠をやさしく演じる三浦友和さん、どの俳優さんの演技はどれもすばらしかったです。

全体的に美しい作品です。水墨画の清らかな感じが全体に流れていて澄んだ空気が気持ちよい森林のようなみずみずしささえ感じてしまいます。
また、横浜流星さんや清原果耶の美しさもプラスされて“美しい”映画になっています。
ちはやふるのチームが手がけていいるということで、水墨画を描くときの躍動感が素晴らしかったです。
ただ、あまりにも「ちはやふる」感を期待していくと、すこし物足りなさを感じてしまうかもしれません。
良くも悪くも“すっきり”とした作品です。

心が浄化されるような映画でした。
とてもよかったです。

関連リンク

映画「線は、僕を描く」公式サイト

「線は、僕を描く」原作本

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