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映画「とんび」予告動画

映画「とんび」の試写を見てきました。
不器用で無骨な男の一生をゆったりと感じることができる作品でした。
原作も、他の映像化作品も見ていないので、もっと波乱万丈で波のある人生かと思っていたけど、作品をみた感想としては意外と淡々としている印象を受けました。
それだけに、共感できる場面も多くすーーっと入っている感じです。
頑固な父親と、その息子の成長を中心に、彼らが住む町の人々と一緒に時間を刻んでいく感じが心地よいです。

主演の阿部寛さんも、息子の北村匠海さんの演技も素晴らしく、幼馴染の照雲を演じた安田顕さんもよかったし、照雲の妻を演じた大島優子さんも良かった。
小料理屋の薬師丸ひろ子さんに、照雲の父で坊主の麿赤兒さんもよかった。

予告でもすこし映る背中に手を当てるシーンで、麿赤兒さん演じる住職が名言を残すんだけど、それがとても印象にのこっています。
また、住職(麿赤兒)がアキラ(北村匠海)に当てた手紙にも泣かされて、いいところで登場する住職(麿赤兒)最高です。

照雲の妻(大島優子)や小料理屋の女将(薬師丸ひろ子)が、アキラ(北村匠海)の母親のような存在で、その温かい繋がりにぐっときます。
町の人たちが全員家族のようで、親戚のような関係がとても羨ましく憧れてしまいました。
小料理屋夕なぎで一杯飲みたいです。

作品全体を通して人のつながりの尊さや大切さを感じる作品で、そこに美しい昭和の景色と素晴らしい俳優さんの演技がカチッと噛み合って、いい作品になっているなという感じでした。

見終わったあと猛烈に実家に帰りたくなってしまったな。

そうそう、映画冒頭ででてくる「とんび」という文字と、エンドロール終わり?に出てくる「とんび」も文字が違っていたような気がしたんですが、あれはどういう意図なんでしょうか?

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とんび

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