映画「前科者」の試写を見て
映画「前科者」の試写をみてきました。
とても重くて辛い映画なんだけど、見終わると心が浄化されて少し希望を感じる作品でした。
保護司という仕事
映画を見るまでは「保護司」という人たちがいることをしりませんでした。
非常勤の国家公務員でありながら無給のボランティアで犯罪者が社会へもどるのをてだすけする「保護司」。
なんて素晴らしい人達なんだろう。
犯罪は絶対に良くないことだけれども、人は誰にだって外れてしまう可能性がある。
そこに落ちてしまった人々に寄り添い、ぶつかりながら再発を予防し更生を助けていくのをボランティアでやるなんて生半可な気持ちじゃできないし、保護司の方々がいるから救われるひともたくさんいて、作品をとおして知れたことに感謝です。
それぞれの思いと正義
試写でネタバレ禁止の注意事項にあったので深くはかけないですが、主人公の阿川(有村架純)が保護司になろうと思ったきっかけがとても心に突き刺さります。
また、滝本(磯村勇斗)が刑事になろうと思ったきっかけや、工藤(森田剛)が犯罪を起こしてしまった理由、犯罪者の校生を助けるために弁護する宮口(木村多江)など、登場人物それぞれに信念と正義があって、それが交差していく思いのぶつかり合いのようなストーリーがとても良かったです。
罪を犯した犯罪者は、その後も悪として生きていかなけれなならないのか。
とても考え點せられます。
素晴らしい俳優陣
有村架純さんの演技が昔からすきなんですけど、この作品では喜怒哀楽が波のようにあって見どころだと思います。
冷静で温和な感じでありながら、お酒を飲んで楽しく笑ったり、誰かのために泣いたり、保護司として強く起こったりと、役を超えて登場人物たちと心から向き合っている感じがします。
病院で工藤(森田剛)と話すシーンや、公園でほほえみながらお弁当を食べるシーンもよかったし、作品全体を通して聖母のような温かさをまとっている感じが素敵だった。
工藤(森田剛)やみどり(石橋静河)が、阿川(有村架純)と出会えていてほんとよかったなと思わせてくれます。
工藤誠を演じた森田剛の凄さ、びっくりします。
こんなに雰囲気かわるのかっていうくらい別の人物になっていて、すごいです。
清楚で優等生なイメージを持っていた石橋静河さんが、自由放任なギャルっぽいキャラクターを演じていたのも見事でした。
小汚くて落ちぶれ感のある人物を演じとなんでこんなにしっくりくるんだろうリリー・フランキーさん。大人っぽくかっこいい役から、駄目な人物まで演じられるのすごすぎます。
「あなたの番です」で強烈で奇怪な人物を演じている木村多江の凛とした美しい弁護士演技も必見です。
映画をみて
引き込まれるストーリーと素晴らしい演技で見ごたえのある作品。
犯罪者の「更生」が軸にあり重く辛い作品でありながらも、どこか温かくて希望を感じました。
登場人物それぞれに共感できる部分があり、作品をみる人のこれまで人生や思いによって見え方が変わってくる作品でもるように思います。
この映画を見たら、手作りの牛丼と美味しいラーメンが食べたくなること間違いなしです。
映画がとても良かったのでAmazonで配信されているドラマ「前科者」も見ようと思います。