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映画「水を抱く女」の試写をみてきました。

水の精霊ウンディーネの神話を基にした作品で、吸い込まれて行くような癒やしと怖さを感じる作品。
作品の中での水の表情は、南国の明るく楽しい風景でもなく、荒々しい逆流でもない。
美しく静かで、暗く深い。
それは、精霊界の掟に縛られたウンディーネの苦しみや悲しみを映し出しているようにもみえ、さらにベルリン崩壊後の都市の歴史や風土もリンクし、少しづつ水のそこへと引き込まれていくような感覚に。

映画「水を抱く女」予告動画

 



物語の芯の部分とは別に、僕自身ダイビングのライセンスをもっているので、水中に機材をつけて潜る場面などは、水中の感覚だったり独特の恐ろしさだったりがわかるので、より作品にはいりこめたきがします。

水上で意識を失った を助けるときに行った心肺蘇生法でBee Gees「ステイン・アライヴ」のリズムだったのはちょっとおもしろかった。
ダイビングもするし、いつかのために覚えておこうかな。

ベルリン崩壊後の都市計画や、王宮の歴史からの博物館の成り立ちなど、ロシアの歴史を学んでいるかのようで面白かった。

作品全体の印象としては、暗く透明度の低い深い水の底のようで、暗くて冷たい感じです。恋愛の描写もどこか温かみがなく冷たく感じる。

バッハのアリアが特に印象的で、音楽から“水”の浮遊感やまとわりつく感触を感じます。

 

 

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関連リンク

水を抱く女


 

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