映画「すべてが変わった日」の試写を見て
映画「すべてが変わった日」の試写を見てきました。
面白かったです。
思ってもいなかった展開
息子を亡くしギクシャクする夫婦間で始まり、これは夫婦の再生物語かな?と思っていたらオシャレなロードムービーへ。
そこからジェフリー・ドノヴァン、レスリー・マンヴィルの登場でサイコスリラーへと変化してく。
予備知識をいれていなかったので、ちょっとびっくりしました。
ダイアン・レインとケビン・コスナー
ダイアン・レインとケビン・コスナーがとてもよかった。
映画「マン・オブ・スティール」「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」での夫婦役から、本作でも夫婦役で共演しています。
相性がいいのか、このお二人が演じる夫婦はとても好きです。
歳を重ねても美しくかっこいい。
劇中で唇を重ね抱き合い甘い時間に入っていく場面を、この年令でセクシーに演じられるのはすごい。
レスリー・マンヴィルの存在感と子どもたち
ウィボーイ家の家長を演じるレスリー・マンヴィルの存在感がすごかった。
暗闇からスーッと顔だけ照らされて初登場するシーンで植え付けられる恐怖と圧力。
子どもたちを統制し残忍な暴力を矯正する力、マーガレット(ダイアン・レイン)とジョージ(ケビン・コスナー)を追い詰めていくシーンなど、怖すぎます。
その一方、女で一つで家族を守ってきたという彼女側の視点からの正義も理解できる。
レスリー・マンヴィルの演技とすばらしい脚本がマッチしていました。
登場から嫌なヤツ!なジェフリー・ドノヴァンもすごい。
別の作品では爽やかないいヤツを演じていたのに…、役者ってほんとすごい。
映像で語る作品
初登場シーンでのブランチ(レスリー・マンヴィル)の狂気や子どもたちのと関係、仕事場でのケイリー・カーターの働きっぷりから伺える彼女の性格、孫やピーター(ブーブー・スチュワート)への接し方から伺えるマーガレット(ダイアン・レイン)の亡き息子への執着など、セリフではなく映像で見ている感じてもらおうとするアプローチがおおく見える作品でした。
カメラワークの違和感や、同じシーンや回想を入れ方など、鑑賞していると過去の場面とつながっていく感覚があります。
特に、ラストシーンの曲がり角は。。
愛に溢れている
孫をとりもどそうとするマーガレット(ダイアン・レイン)の強く大きな愛を感じます。
亡き息子を投影してか、孫をいい環境で育てたいという思いや、荒野で一人クラスピーター(ブーブー・スチュワート)に息子のような接し方をする場面などから彼女の想いが伝わってきます。
また、夫であるジョージ(ケビン・コスナー)と車の中でお茶を飲んだり美味しそうな手作りケーキをたべたりする場面でも、パートナーを愛している感じが優しくつたわってきていいシーンだった。
そして、ケイリー・カーターを家族として受け入れようとする最後の場面にもマーガレット(ダイアン・レイン)の寛容的な愛を感じました。
女で一つで子どもたちを育てたブランチ(レスリー・マンヴィル)にも強い愛があります。
急に自分の孫を奪いにきたら守りますよね。
映画を見て
面白かったです。
作品を楽しめる見方がたくさんある作品なきがします。
二度三度じっくりみるとまた違うなにかに気がつくような。
映像もよかったし、時代を反映した演出や音楽もよかった。
なにより主演の二人がよかったな。
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