映画「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」の試写を見て
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監督二人でそれぞれ3話ずつ6つの物語を繋いだオムニバス形式の映画。
歌舞伎町のバーを中心に展開されるハードボイルドな雰囲気で、深夜ドラマのようなB級映画の要素もある作品でした。
コメディタッチもありつつ、ハードボイルドで、エロさもグロさもある多様な要素が、新宿歌舞伎町にピッタリマッチしていてよかったです。
街の雑多な感じと、ちょっとごちゃごちゃした構成に観ている観客が振り回されてしまう感じがあるので好き嫌いがかなりはっきりしそうですが、個人的には素敵なテイスト。
家族との関係やこれからの未来、日本社会の混沌とした雰囲気を重く描きながらも、笑いがありコメディとしても楽しむことができます。
6つある物語の、この話は面白かったけどこの話はあまり良く分からなかったとか、オムニバスならではの楽しみかたもできそうです。
個人的には、乃木坂の久保史緒里さんが高野洸さんの「歌舞伎町の恋」と、北村有起哉さんの落ちぶれたヤクザの話「鏡の向こう」、一流の殺し屋姉妹の「姉妹の秘密」が好きでした。
改めて久保史緒里さん演技上手いなと思ったし、北村有起哉さんと娘の藤松祥子さんの演技もよかった。マジックミラー号があれだけフューチャーされる映画もなかなか無いのでツボでした。
また、売れない映画監督の伊島空さんと、中原果南さん、島田桃依さんのからみは体をはっていてすごかった。
面白かったです。深夜にお酒飲みながらみたい作品。
新宿のミニシアター劇場で、深夜にお酒ありで上映してくれないかな。
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