映画「ホース・ソルジャー」の試写を見て
映画「ホース・ソルジャー」の試写を見てきました。
実話をもとにした映画
2009年に発売された小説「ホース・ソルジャー」を原作に映画化された本作は、アメリカ陸軍特殊部隊員の実話が元にされ、彼らの功績が讃えられ銅像まで立つほど、テロ戦争におてい重要な作戦であったようです。
反タリバンの地元勢力を率いるドスタム将軍は現在のアフガニスタンの副大統領だったり、今でも主人公のミッチ・ネルソン(クリス・ヘムズワース)と親交があるとか。
おもしろいな。
実際にはどうだったかを調べていくと、映画への理解が深まり、また新たな面白さに気づいていけるのが実話を元にした映画の魅力。
険しい山岳地帯でなれない馬に乗って戦わなくてはいけなくなったときいったいどいう気も持ちだったのかとか、ドスタム将軍との対立や、その後の深い仲間意識はどうやって芽生えていったのか。
実話だからこそ、もっともっと深く知りたくなってしまいます。
すばらしいキャスト
ドスタム将軍役のナヴィド・ネガーバンがかっこよかった。
兵士ではなく戦士として戦う志が武士のようで、さらに主人公のミッチ・ネルソン(クリス・ヘムズワース)を導いてく姿にもしびれます。
ハル・スペンサー准尉役のマイケル・シャノンもよかったし、サム・ディラー役のマイケル・ペーニャもよかった。
マイケル・ペーニャはブラッド・ピット主演の戦争映画「フューリー」の印象がつよくて、本作でも兵士役がぴったりとハマっていました。
個人的に気になるのはバワーズ中佐を演じたロブ・リグル。
試写もみせてもらった映画「ミッドナイト・サン タイヨウのうた」で、主人公の父親役の演技で好きになったので、本作でも演技が見れてうれしかったです。
クリス・ヘムズワース
クリス・ヘムズワースはやっぱりいい役者ですね。
彼の作品をすべてみているわけではないですが、アベンジャーズ マイティ・ソーのソー役のSFでファンタジーな大作映画のイメージが強かったのですが。
本作では自ら体を張って、ある種の泥臭さもあり、今まで知らなかったクリス・ヘムズワースの無骨なカッコよさを見れた気がします。
ソー役、白鯨との闘いのクリスなど、作品によって印象が全く違うのがすごい。
すばらしい役者です。
みどころは騎馬
やっぱり見どころは馬で戦いの挑むシーンです。
後半の戦闘シーンでは、戦車やミサイル、銃器の弾丸をかいくぐりながら馬で走り抜けていくシーンがすばらしく良かったです。
乗馬経験がほとんどないはずの兵士が3週間くらいであんなにのりこなせるものかな?といった疑問もあったりはするけど、戦場で己の命を預ける馬と戦って生きて時を共にすると、通常では考えられないほどの力を発揮できるのかもしれないな。
映画を見て
面白かったです。これが実話だと思うと、映像でみているよりも遥かに過酷な戦いだったことでしょう。
己の魂と馬と共に、兵士が戦士になっていく様子や、実話だからこそ出せるリアルさ、ドスタム将軍との魂のやり取り、どれも熱いものを感じてグッと拳を握ってしまいます。
日本でヒットするのは難しいかなと思ってしまう部分もありますが、この作戦がどれだけ功績を残してすごいことだったかをメディアで取り上げてくれると映画館に足を運ぶ人が増えるかな。
予備知識を入れて見た方が楽しめる映画かもしれません。