映画「恋は光」見て
映画「恋は光」予告動画
「恋」とはなにか。
哲学的に、また文学的に追求してくラブストーリー。
ちょっとカクカクとして文学オタクっぽいしゃべりかたの神尾楓珠に、違和感を感じる始まりだったんですが、作品を見進めていくうちに独特な喋りに引き込まれてしまいました。
西条(神尾楓珠)の人間性を言葉の言い方でうまく表現していて素晴らしかったです。
北代(西野七瀬)のちょっと古風で男っぽい喋り方とか、東雲(平祐奈)の丁寧で硬さのある喋りとか、宿木(馬場ふみか)の強くて小悪魔的な喋りも良かったです。
雰囲気の違う喋りに、それぞれのキャラがマッチして個性がわかりやすかったです。
「恋」を議論してくような構成もあり、お互いが議論考察していく流れがとてもおもしろくて、その会話劇にハマっていく感覚が気持ちいい作品だなと思いました。
難しそうで難しくない良いラインをついているのもすごい。
表情や感情で見せていくというよりもセリフで引っ張っていくので、テンポがよくて爽快です。
とはいえ、俳優陣の演技はすばらしく特に西野七瀬の時々見せる切ない感情を押し殺しているような表情が良かった。
あと、平祐奈さんも演技もよかったです。凛としながらも世間知らずでどこかわんぱくな一面もある東雲を見事に演じていたように思います。
それにしても西野七瀬がかわいかったな。
美男美女が出てくるベタな恋愛映画配役なんだけど嫌な感じはなく、「恋をしている人が光って見える」という設定でファンタジーに寄せていてSFファンタジーを受け入れて観るような感覚なのかもしれません。
俳優だけじゃなく、岡山の美しい川や自然、情緒ある町並みやレトロな景色、綺麗で憧れるキャンパスなど、映像で入ってくる場所も美しかった。
この映画見たら岡山に行きたくなる人多いかも。
いつか旅行にいってみたいです。
10代20代向けの甘すぎる恋愛作品とは違い、文学的なんだけどとても爽やかな感じが好きです。
夏休み真っ只中とかに見たくなる作品かも。
とても良い作品でした。