映画「殺さない彼と死なない彼女」の試写を見て
映画「殺さない彼と死なない彼女」の試写を見てきました。
予想を裏切られた
予告も見ずに、ポスターのイメージだけで試写に行ったので、結末に驚きました。
主人公二人の王道恋愛ものかと思っていたら、「殺すぞ」と言う男の子と「死んでやる」と言う女の子のなんとも不思議な関係にぐいぐい引き込まれていく。
情緒不安定でリスカしてしまう鹿野(桜井日奈子)を、不器用ながらもそばにいてくれる小坂(間宮祥太朗)の距離感と空気にキュンキュンします。
すごくめんどくさい性格の二人なのに、なんて愛おしいんだ。
絶対に友達になりたくない二人だけど、絶対に好きになる。
そんな二人をキュンキュンしながら見ていて、そのままいい感じで終わるのかなと思いきや…。
三組の物語
主人公の二人だけでなく、地味子(恒松祐里)ときゃぴ子(堀田真由)、撫子(箭内夢菜)と八千代(ゆうたろう)の二組の話が、オムニバス映画のように交差してくのも面白かったです。
鹿野や小坂とは対照的に、好きな気持ちを一途に伝え続ける撫子が愛おしく思えるし、その気持ちを八千代(ゆうたろう)がどう受けて止めているかも、キュンポイント。
恋愛だけでなく、地味子(恒松祐里)ときゃぴ子(堀田真由)の恋にも似たような友情にもキュンとします。
三組のタイプが違っていて、そこで見えてくる対比もアクセントになっていたような気がします。
交わることはほとんどないけれど同じ時間軸で流れていく感じはとてもよかった。
泣きますよ
最後はちょっと衝撃的、まさかあんな結末が待っているとは。
そして泣きます。ハンカチいります。
鹿野(桜井日奈子)の妄想か、そうじゃないのか。
夢オチのようなダサい感じで終わるのか…、と少し落胆したあとすぐに涙を誘われていたので、ずるいストーリーですよ。
本心をあまり表に出さない鹿野(桜井日奈子)が、ベットの上で顔を手で覆い泣きじゃくる場面で、僕も鼻水たらしてました。
ずるいな。
映画を見て
よかったです。三組の物語を通して誰かと一緒にいることの愛おしさと大切さが、自分の心にじんわり入ってくる。
思春期独特の感じと、不器用で甘酸っぱい恋愛と、いつもそばにいてくれる愛おしい友情と、切なさと涙。
見終わったあとには好きな人のこととか、親友のこととか、誰かのことをすごく想ってします。
あと、チョコかバニラか、アイスを食べたくなるかも。
そしてアイスを食べながら未来の話をするかも。
面白かったです。