映画「あゝ、荒野」前編の試写を見て
映画「あゝ、荒野」前編の試写を見てきました!
後編絶対みる!面白かったです!
青春
友情・ライバル・恋・仲間。男の青春要素が詰まった熱い映画です。
性格が正反対の新次(菅田将暉)と健二(ヤン・イクチュン)が、ボクシングを通して汗をかき絆を深め対立していく、古臭いけどグッとくる2人の関係がとても良かった。
親友に見える場面もあれば、兄弟にみえる場面もあり、また好敵手と、近くなったり遠ざかったりする絶妙な距離感。
濃厚で男臭い熱い青春がそこにあります。
狂気
菅田将暉から溢れ出す狂気が素晴らしかったです。
「ボクシングはよら相手を憎んだ方が勝つ。憎んで憎んで、ぶっ殺す」というセリフ。
狂気と憎悪と復習心を爆弾のように抱えている新次にしか見えなかった。
熱いラブシーン
けっこう多い濡れ場。
特に木下あかり(芳子)と菅田将暉(新次)のからみはすごいです。
さらりと流す映画も多い中、かなり長いラブシーンはこの映画の見どころの一つ。
リアルで激しい愛の時を大きなスクリーンで沢山の人にみてほしいです。
木下あかり(芳子)と菅田将暉(新次)以外にも多々あるので、映画を一緒に見に行く方にはちょっと気をつかったほうがいいかも。
あと、予告でちょこっと映っていたけど、後編ではヤン・イクチュン(健二)のラブシーンもあるのかな?
ボクシング
この映画の見所はやっぱりボクシング。
菅田将暉とヤン・イクチュンはかなりトレーニングしたんじゃないでしょうか。
足の運び、構え、打ち出す拳一つ一つがボクサーのそれでした。
菅田将暉とヤン・イクチュンの体重差は20キロ近くあり、ヤン・イクチュンが10キロ落とし、菅田将暉が10キロ増量して撮影にのぞんだそうです。
今回見たのは前編だけだったので、後編ではさらなるボクシングシーンがえがかれていると思うので楽しみ。
2人のボクシングで鍛え上げられた肉体も見どころかもしれません。
闇の深い荒野
この物語には自殺、孤児、介護問題、ギャンブル、家庭内暴力、振り込め詐欺、恨み、憎しみ、復習…、世の中にある闇がぎゅっと詰め込まれています。
自殺防止フェスという新次(菅田将暉)と健二(ヤン・イクチュン)の話とは別に並行してすすむストーリーが、かなり衝撃的で心をえぐるような内容だったりと、映画を見ていて、しんどいなと思ってしまうこともあります。でも、それだけではない。
新宿という生の掃き溜めのような荒野から、新次(菅田将暉)と健二(ヤン・イクチュン)、芳子(木下あかり)や京子に建夫と暗い闇を抱えた登場人物たちの生きている鼓動を感じます。
這い出そうともがき立ち上がっていく姿に恐怖し共感する生き様を刻める映画です。
新宿
この映画の舞台は新宿で、調べると原作も新宿。
映画の舞台は東京オリンピックが終った未来の話なんですが、汚く薄汚れ、ネオンの光と浮浪な街並みがそこにあります。
主演のヤン・イクチュンさんが「新宿のような街は韓国にはもう無い」というようなインタビューを拝見しました。
新宿って、都庁などの巨大ビルが建ち近代的な反面、新宿御苑や中公園など緑もあり、二丁目や新宿ゴールデン街・歌舞伎町といった街もあって、ほんとに漫画や映画の世界にでてくる不思議な都市ですよね。
都市の光と影が色濃い、ある種の時間が止まったような街は貴重ですばらしい。
映画を通して、いつも通る場所のフィクション感に魅了されるなんて…。
映画をみて
絶対に後編見ます!もう気になってしょうがない。
裕二との試合、芳子との関係、母との関係、健二と健夫、そして新宿新次とバリカン健二の試合。
予告を見るだけわくわくが止まらない!
とにかく前編が面白くて、心を引き付けて離さない。
「日本映画を見た」感がすごくて、スクリーンからものすごい狂気や力とキラキラした青春が飛び出し僕に入ってくる。
アーティストのライブで音楽を全身で浴びたような、爽快感と中毒性がある。
後編見たい!見たい!
最高に面白かったです!