映画「MISS ミス・フランスになりたい!」の試写を見て
作品全体としてテンポがよくてスラスラと楽しめる感じでした。
ミスコンの衣装や演出が軽快な音楽とともにきらびやかに描かれているし、キャストも美しくてキラキラしている作品です。
映画「MISS ミス・フランスになりたい!」予告動画
厳しい選考の様子なSNSでのアピール合戦など、ミスコンの内側も描かれているところも面白かった。
ミスコンという舞台をとおして、人種や性別、多様性や個性を爽やかに描いているのが好印象。
女性らしさとは、男性らしさとは、そして自分らしさとは。
心の中にしまっていた自分の夢を思い出し、本当の自分を受け入れ、自分らしい生き方を見出だしていく主人公には憧れと希望を感じます。
素敵な仲間
キラキラした世界とは正反対の下宿先の仲間たちとの関係も安らぎと感動を与えてくれる素敵なところでした。
どのキャラクターも個性的でチャーミング。
憧れていた美しい世界への階段を上がっていく中で、応援し支えてくれた仲間がみすぼらしく恥ずかしいと感じてしまう主人公。
そんな彼に本当に大切なことを気づかせる彼らとの関係は、王道の流れながらグッとくるものがあります。
美しい主人公
主人公のアレックスがめちゃくちゃ綺麗で見惚れてしまいます。
演じているのはジェンダーレスモデルとして活躍しているアレクサンドルヴェテール。
コンテストが進んでいくにつれてどんどん美しくなっていく。
長い髪をおろして顔の輪郭を隠したりラインでやわらかくみせたりするわけでもなく、作品の中盤あたりから髪をまとめアップスタイルで顔全体をさらけ出しているのに美しいからすごい。
また、レオタード(水着?)で体のラインを見せる場面でも性別を感じさせないし、本当にきれいだった。
印象的なセリフとラストステージ
アレックスを奮い立たせる下宿のオーナーのヨランダが言った「他人に自分の価値は決めさせるな」や、アマンダの「普通と完璧の距離は数ミリ」「流行にとらわれると本質を見失う」といった心に響く名台詞もたくさん。
コンテスト序盤での司会者を論破する場面や、下宿先の仲間のローラが車から声をかけてくる男を撃退する場面など、スカッとする場面もよかったな。
そしてなにより見惚れてしまうほど美しい主人公が、最後にみせた姿がとてもよかった。
順調にコンテストを勝ち抜いていく流れてで、このまま良い流れてエンディングを迎えるのかなとおもっていたらあのラスト。
自分の夢に挑戦し駆け上がった憧れの舞台で、本当の自分をさらけ出してけじめを付ける姿は感動します。
映画を見て
自分を受けいれるということの大切さ、自分がなりたいモノに挑戦していくとのすばらしさを教えられたぎがします。
自分自身の輝く場所だったり希望を持って目指す人がいることにあらためて気付かされ、賛否あるミスコンのあり方についても考えさせられました。
美しさに性別は関係ないことを描き、多くの人に勇気を与える作品。
自分に正直に生きることが本当の美しさかもしれない。
たくさんの人に見てほしい映画です。
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