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映画「蜜蜂と遠雷」の試写を見てきました。

映画「蜜蜂と遠雷」予告動画

 

詩的でエモくて海外映画のよう

石川慶監督がポーランドで映画製作を学んでいたからか、ピアノコンクールという題材からか、森崎ウィンや福島リラにアンジェイ・ヒラが外国語で会話しているせいか、どことなく海外映画のような雰囲気がありました。 それはとても心地よくて、詩的で感傷的で情熱的な作品を優しくつつみこんでいるような。 こういう雰囲気の映画大好きです。

 

 

印象的なシーン

原作「蜜蜂と遠雷」

ノスタルジックだったり、激しく動的だったり、静かに噛みしめるようだったりと、映画全体が一つの音楽のように綺麗な波があり、そのなかに素敵なシーンがたくさんありました。 砂浜で3人のピアニストが、足跡で譜を刻んでいくとろはとても印象的でした。天才たちの異次元の遊びを凡人と記者が見守る場面には切なさもあり、なんともぐっとくるシーンでした。 また、倉庫の片隅で月明かりに照らされながら風間塵(鈴鹿央士)と栄伝亜夜(松岡茉優)がピアノをひくシーンもすごく美しかった。 素敵な場面がたくさんある映画で、心が踊ります。

 

 

臨場感あふれるコンクールの空気感

すごいんですよ、この映画の臨場感。 映画館にいるのに、いつのまにかコンサートホールに自分自身がいるかのように錯覚してしまうこの映像。 4人のピアニストそれぞれに感情移入してしまい、彼らがコンサートでピアノを披露する場面は、それはそれは祈るように見入ってしまいます。 これ、劇場の大きなスクリーンで見ないと損するやつです。

 

 

最後の演奏

映画「蜜蜂と遠雷」 ~ 河村尚子 plays 栄伝亜夜

栄伝亜夜(松岡茉優)がコンクールで最後に弾く場面は鳥肌ものでした。 この映画のクライマックスであり一番の見せ場。 栄伝亜夜(松岡茉優)が劇中で“宿題”といっている因縁の曲に対峙する勝負の瞬間。 演奏がスタートとし“宿題”に挑んでいき、それを乗り越える瞬間は、僕自身が歓喜で叫びそうになってしまいました。 演奏が終わった瞬間、コンサートホールにいるような感覚に陥ってしまい「ブラボー!!!」と拍手をしてしまいそうになるほど。 感想を書いていても、あの瞬間の感動が蘇ってきます。 応援上映じゃないけど、各コンテスタントが弾き終わったあと、拍手をしてもいいっていうルールにしてほしいくらい。

 

 

映画を見て

めちゃくちゃおもしろかった。 4人のピアニストにどんどん感情移入しちゃって、演奏を披露する場面ではドキドキしっぱなし。 自分でもびっくりするくらい作品の世界に入ってしまいました。 また、脇を固める俳優陣も良くて、マエストロを演じる鹿賀丈史さんとか、審査員長の斉藤由貴さんとか、ホールのマネージャー役の平田満さんとかもかっこよかった。 あと、クローク係をつとめている片桐はいりさんの使い方はズルいよ! 配役も作品の世界観も、河村尚子・福間洸太朗・金子三勇士・藤田真央がかなでるピアノも最高。 とてもとてもいい映画でした。 直木賞と本屋大賞をW受賞した原作「蜜蜂と遠雷」をまだ読んでいないので、さっそく本屋さんへ行こうと思います。

 

 

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関連リンク

蜜蜂と遠雷


 

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