デザインとアートのコンペティション「Tokyo Midtown Award 2015」
東京ミッドタウンが展示会場になっている「Tokyo Midtown Award 2015」へ行ってきました。
毎年この時期に開催されるデザインとアートのコンペティション。2008年から開催され今年で8回目になります。芸術の秋に開かれる六本木の風物詩と言っても過言ではないくらい注目を浴びるコンペティションです。
コンペはアート部門とデザイン部門の2部門でグランプリが決まります。また、会場に来たお客さんの投票で決まるオディエンス賞もあり、賞に参加できるのも魅力。
ランプリは100万円の賞金があり、デザイン部門では受賞作品に商品化のサポートが提供されます。
今年、特にSNSでの写真投稿で見ることも多かった歌舞伎フェイスパック も実はアワードで学生の部で準グランプリ受賞し商品かされた作品なんですよ。
会場で早速受賞作品を見てきました!
グランプリ受賞作品した2作品
デザイン部門グランプリ「ことはね」
吉田貴紀さん・栗原里菜さんの作品で、国旗柄の羽をつけその国の言葉を話せるという意思表示になるというもの。言葉の壁を羽のようにふわりとこえたいという思いが込められた作品です。
アート部門グランプリ「五金超大国II」
田島大介さん作品。自身の心の居場所と信じることができる世界を表現した作品。大きな作品で、間近で見ると繊細で細かい描写に驚きます。
アート部門準ブランプリ受賞作品
アート部門準グランプリ「東京的遭遇:六本木」
東京という大都市への違和感や不安感をロッカーという空間を使って表現した作品。開いている扉から東京の思へ出て行く階段が精巧に作られていて、ちょっと古めかしく冷たい印象のロッカーの質感と存在感が、なんというか東京らしさを感じさせます。
アート部門優秀賞受賞作品
優秀賞「DEADPAN」
阿部 岳史さんの作品。死の状態を再現した作品です。
優秀賞「グランドライン」
尾花 賢一さんの作品。覆面をかぶった人物が何をしているのか、扉の先には何があるのか、そこにある物語を想像させる作品。
優秀賞「未確認生命体」
三上 俊希さんの作品。卵のような形とうねうねと動く気持ち悪さが生命を感じさせられます。
優秀賞「Ebb」
風間 天心さんの作品。新たな形の祭壇を表現した作品です。
デザイン部門準グランプリ受賞作品
準グランプリ「浮世絵プチプチ」
でんでんたますこさんの作品。プチプチに浮世絵が印刷されており、荷物を受け取った人への驚きを演出するデザインです。
デザイン部門優秀賞及び審査員特別賞受賞作品
優秀賞「落雁ポーション」
小川 貴之さん、山本 絵理香さん、市川 直人さんの作品。ガムシロップとミルクが落雁を象ったデザインで日本らしいおもてなしを感じるデザイン。
小山薫堂賞「ねこ寿司」
上の「落雁ポーション」と同じく小川 貴之さん、山本 絵理香さん、市川 直人さんの作品。猫のベットが軍艦巻きの形をしていてとても可愛いデザイン。
佐藤卓賞「はしおきガム」
竹尾 太一郎さんと竹尾 梓さんの作品。箸置きがガムになっていて、食事を食べる際の口臭対策になる作品。
柴田文江賞「日本古紋様写飾紙」
橋本真実さんの作品。レースペーパーが日本古紋様になっている作品。お皿の上に敷き日本の文化とおもてなしを伝えるデザイン。
原研哉賞「充電ざぶとん」
遠藤生萌さんと池ヶ谷 優子さんの作品。見た目は小さな座布団にスマホ起き充電してくれる作品。一人1台は持っているであろうスマホはその人の相棒で、その相棒もおもてなしをしたいとう思いがこもったデザインです。
水野学賞「縦書きレシート」
吉田茉莉さんの作品。写真ではわかりづらいですが、レシートの文字が縦書きになった、巻物のようなデザイン。
製品化された作品
1,500点以上もの作品から選ばれた作品はどれもアイデアと思いが込められていて、実物を見るとその素晴らしさを感じることができました。日本の文化やおもてなしにテーマをおいた作品が多かったような気がしました。
デザイン部門ではここから商品化されて手に取れる日が楽しみです。
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