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映画「ありふれた教室」予告動画

映画「ありふれた教室」の試写を見てきました。
新任の教師が、学校で発生する盗難事件の犯人を見つけようとする中で、思いもよらない事態に巻き込まれていくストリートです。

この映画は、冒頭から最後まで張り詰めた緊張感が続いています。犯人を見つけるという当初の目的から、ちょっとした行動でどんどんと悪い方向へと転がり落ちていく展開に胃がキリキリしてしまい、ハラハラドキドキといった感想ではなく、ギリギリと決めつけられていく圧迫感を感じます。
自分が作品の中にいる教師だとして、正しい選択肢と解決法を選べたか考えると答えが出なく、判断が難しい。教員ではない僕自身がそう思うのだから、教育者の方が見たらもっと心にくるものがあるだろうなとも思います。

主人公のカーラは、職員や生徒からも反発や非難をあびどんどん孤立していき四面楚歌な状況におちいっていくのですが、それでも諦めずに向き合おうとします。
彼女の行動が本当に正しかったのかは難しい答えだと作品を見て感じますが、厳しい状況を打破しようと立ち向かっていく姿は印象的でかっこよくみえます。

日本とドイツの教育現場の違いも興味ぶかかったです。
数学の授業で主張と証明の議論が出てくる点や、女子学生が教員室にカジュアルな様子で生理用品をもらいにくる場面、問題になっている少年の処遇を話し合う重要な会議に学生が参加していたり、日本の教育とは違うドイツの文化を見ることができたのはとても面白かった。
あと、スカーフを巻いた生徒がいたり人種も多様でそれが当たり前の教室の風景にも日本との違いが色濃くでていておもしろかったです。

最後の終わり方は、いろいろな意味で衝撃的でした。
真実は意外と重要じゃなく、そこに巻き起こる不条理のような渦を描きたかったのかなと思ってみたり。

サスペンスの要素もあり、教育現場や人間関係の闇の部分を描き出しているようにも思え見応えのある作品でした。

関連リンク

https://arifureta-kyositsu.com

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