映画「総理の夫」の完成披露試写を見て
日本初の女性総理大臣とその夫が奮闘するお話。
史上初のファーストジェントルマンとなった夫が、ドタバタと政治の世界へ流されていく。
とてもおもしろかったです。
女性総理大臣
女性の総理大臣が福祉の拡充や増税を推し進め、強いリーダーシップで国民を引っ張っていく姿がかっこよかった。
日本でも近い将来、女性リーダーが誕生するんじゃないか、誕生してほしいという気持ちになります。
もし現実に総理（中谷美紀）が立ち上げた直進党があったら間違いなく支持していただろうな。
現実の世界でも総裁選がちかいということもありついついいろいろと考えしまいます。
政治への興味を持てる導入としてもいい作品なのかもしれません。
かっこいい女性たち
この作品の女性は強くてかっこいいです！
女性初の総理大臣（中谷美紀）は凛としていて、トラブルにも動じず、腹黒い原久郎（岸部一徳）とも渡りあう理想的な女性リーダー！かっこよすぎます。
この役に中谷美紀さんがピッタリで、この人しか演じられないんじゃないかと思ってしまうほど。
また、日和（田中圭）の母である崇子（余貴美子）もかっこよかった。
財界の大物である崇子（余貴美子）は豪快で冷静。
日和（田中圭）と凛子（中谷美紀）の夫婦関係を見透かしているようで、重要な場面で日和（田中圭）にヒントを与え鼓舞するもうひとりの女性リーダー。
和服を着こなし茶目っ気とどっしりとした風格のあるキャラクターを演じている余貴美子さんかっこよすぎます。
ドＳ政府広報の富士宮（貫地谷しほり）もかっこよかった。
働く女性の美しさと強さにしびれる作品です。
流される夫と言葉
自分の知らない間に総理大臣になっていた妻に巻き込まれる形で政治の世界に関わっていく夫（田中圭）の奮闘ぶりがとても笑えます。
そして彼が最後に妻に言った言葉で涙する…、ずるい。
ドラマ「あなたの番です」とすこし近い感じもする役柄で、田中圭さんの魅力が存分に発揮されている役だったように思います。
舞台挨拶では中谷美紀さんや貫地谷しほりさんをサポートしていたようなお話もしていて、明るい性格であり気配が素敵なジェントルマンな一面がこの作品にも出ているのかなとも思ったり。
「自分にできることはない」と苦悩しながらも妻を支え、最後にかける言葉でグッっと心を鷲掴みする。
頼りない夫だなーと思っていだけど、強い女性たちに負けず、とてもかっこいい夫です。
妊娠と社会
妊娠が発覚した女性総理大臣がどうなるのか。
物語後半でキーとなる“妊娠”には、いろいろなことを考えさせられました。
子供を宿した体で戦う姿は、世の中をよくしたいという強い想いであふれかっこいいんだけど、そこから見える社会の問題も描いていて胸に突き刺さるものがあります。
育児に時間を取られることを理由に職を失いかけてしまう富士宮（貫地谷しほり）の過去も描かれているのも印象的。
ポップで楽しく観れる作品でありながら、社会風刺的な一面も。
いい映画です。
映画を見て
とてもおもしろかった。
キャストも豪華だしテンポも良くて、政治がテーマだけど幅広い年代が楽しめるエンタメ性の高い作品だなと思いました。
働く女性や支える男性を応援する作品でもあり、それ以外の人々の背中を押し希望をくれる映画であるような気がします。
笑って泣いて、勇気をくれるとてもいい作品でした。
見れてよかった。
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