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映画「ワース 命の値段」予告動画

映画「ワース 命の値段」の試写を見てきました。

2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロの被害者と遺族を救済するために設立された補償基金プログラムの特別管理人ケン・ファインバーグの苦悩を描いた作品です。

政府や業界からの要望もあり、犠牲者と遺族には数式をつかって公平に値段をつけていこうとする。
しかし、様々な事情や対象者の心を無視したようなプログラムに反対の意見が上がり苦境に立たされる人ケン・ファインバーグ。
人の命をどうやって評価してくのか…、彼の苦しみと被害者とその遺族の悲しみが体に入ってきて辛かったです。
でも、最後には救われ感動します。

命に〈価格〉をつけられるのか

日本でも東日本大震災や原発事故の保証問題、日常である事故の保険など、命に値段を付けられる場面はあります。
保険などにもある数学的な値段を決め方が当たり前のような意識で最初は見ていたのですが、ケン・ファインバーグの気持ちが変化してくのと同じように、私自身も変わっていったような気がします。
数千人という膨大な命に一つ一つ向き合うとするケン・ファインバーグと彼の仲間に心打たれました。
不法移民に同性愛、不倫など、様々な家族の形が問題として描かれていたのもよかった。
人の命に値段をつけるなんて、“心”で考えると無理。
自分の命に値段をつけられる、家族や恋人がいくらなのかなんて考えられない。
とてもつもない仕事をやり遂げた彼らに賞賛しかありません。

テレビ番組『世界一受けたい授業』に、映画のモデルとなったケン・ファインバーグが出演していたと聞いたので、家に帰って見逃し配信しました。

あの事件が20年以上前だということにも驚いたし、自分自身もなかなかその事件について思い出すこともないし、9.11の裏でこんなことが行われていたとは知らなかった。
9.11被害者のDNA鑑定が今でも続いているそうです。まだまだ終わっていない。。
ちょっと美談にしすぎている感じもありつつ、あの事件を知っている世代も、知らない若い世代にもいろいろと考えさせられる作品だと思います。

関連リンク

映画「ワース 命の値段」公式サイト

命に〈価格〉をつけられるのか

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