映画「タロウのバカ」の試写を見て
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映画「タロウのバカ」の試写を見てきました。
学校に行ったこともない社会の中に所属しないタロウは、純粋か狂気か悪魔か。
映画はとてもパワーがいるもので、見終わったあとは魂を削られたかのようにぐったりとしてしていた。
鉄パイプで殴り、ガソリンで火を付け、川に投げ入れ、殴り、蹴り、殴り、殴り、なぐり、なぐり‥、拳銃を手に。
ザリガニ釣りではしゃぐ普通の遊びから、狂気的な無秩序へ。
冒頭の障害者施設での暴力から、最後のタロウの叫びまで、心が休まることはなく、ずっと胸の奥をえぐられているような映画でした。
それはとてもつらく強烈だけど、3人が笑い合う瞬間や、高架下で藍子ちゃんや勇生くんと遊ぶ場面には救いがある。
川沿いの高架下の草むらは、社会の端っこのようで、でも彼らには居場所で、普通では無い普通を見ているかのよう。
映画を観た感想をうまく言葉にできない映画も珍しく、心が混沌としています。
だだ、もう一度観たい。
映画「あゝ、荒野」もそうだったけど、菅田将暉のヒリヒリとした鋭利なナイフのような演技がすごく好き。
大賀の最後のシーンも強烈ですごかった。
藍子ちゃんが雨の中で歌うあのうたが頭から離れない。
そして、タロウを演じたYOSHIは神がっていた。
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