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映画「658km、陽子の旅映画」予告動画

映画「658km、陽子の旅」の試写を見てきました。
658kmを陽子と一緒に移動してくなかで、彼女の変化とともに映画みている自分自身の心も開放されていくような、不思議な癒やしを感じました。

作品はいわゆるロードムービーで、引きこもりの陽子の過去と、658kmの旅の中で自身の心との向き合いが描かれています。
他人とのコミュニケーションが取れない彼女が、ヒッチハイクをしながら様々な人と出会い、トラブルを乗り越え変わっていく姿がグッと心を掴まれます。
陽子には物語の主人公たるスター性も特別感もないけど、誰もが彼女のようになる可能性があって、特別じゃない人物の物語だからこそ目が離せなくなり惹き込まれるのかもしれない。

精神的に追い詰められ心を閉ざしてしまった主人公の陽子は“子供”のようで、40代の設定とは思えないほど幼くひ弱でだだっ子。40代で時がとまったように思える彼女の父(オダギリジョー)の幻影からも、彼女の心の幼さを感じます。
舞台挨拶で観た菊池凛子さんは、びっくりするほど綺麗で美しく、スクリーンでみた彼女とのギャップに驚かされました。
オダギリジョーさんも黒の衣装でめちゃくちゃかっこよかったし、風吹ジュンさんに黒沢あすかさんも美しかった。竹原ピストルさんはイメージ通りだったけど、作品の中の人物になりきって別人にしか見えないことに驚きます。

僕自身はとても共感できるところがあり、途中から彼女を応援していたようなきがします。
ラストの終わり方がとても好きで、気がつくと涙が込み上げてきました。
とても素敵な作品でした。

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658km、陽子の旅映画

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